暁 〜小説投稿サイト〜
剣術と魔法で異世界生活
第1章
やって来ました異世界
第1話 死んで邂逅、そして異世界で復活
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物ですかね」

 まぁ、死んだことに対して適切な行動も何もないんだけどな。

「キミのおじいさんはなかなかおもしろい教育をしておるのう」

 普段は破天荒で風来坊、いいかげんでがさつなんですけどね。

「おっと、また話が逸れてしまった。キミの死の原因なんじゃが??????」

 そうそう、その話だ。
 俺の記憶が確かなら、朝学校に行き、昼休みにクラスの友人たちと昼飯を食べ、放課後に毎回来る剣道部への勧誘をやんわりといつも通りに断ってから自宅に帰り、普段通りに過ごして床についたはずなんだが。
 まさか寝ている間に何かあったとか?

「??????キミの死はわしの不手際が招いたことなんじゃよ??????」
「はい?」

 なんで神さまの不手際で俺が死ぬんだ?

「キミが死ぬ直前に美食神から羊羹の差し入れがあってのう」

 あ、このお茶菓子のことかな?

「美食神曰く、過去最大の渾身の出来、と言われてのう。それを聞いたわしは早速ウキウキしながらお茶を用意しようと立ち上がった際に??????」
「際に?」
「??????このちゃぶ台に足の小指を思いっきりぶつけてしまったのじゃ」

 うわぁぁ、それは痛い。俺も経験ある。頑丈なじいちゃんでさえ悶絶するほどだからな。

「神であろうとその痛みは想像を絶するほどじゃった。そして、その痛みに悶絶していたらつい誤って神の力を使ってしまった。その結果??????」
「その結果?」
「?????寝ているキミに小隕石が墜落してしまったのじゃ」
「????????????」

 なんとも言えなかった。小隕石って??????。

「事故とはいえ、わしの不手際でキミを死なせてしまった。本当に申し訳ない」

 神さまは深々と頭を下げて謝罪を口にする。

「頭を上げてください。悪意のない事故だったわけですから。俺は気にしてませんよ」

 湯呑み(あ、茶柱立ってる)を手に取りながら俺は言う。
 まぁ、これが俺じゃなく、家族や友人の誰かだったら文句のひとつはつけてたかもしれないが。
 お茶をひとすすりし、俺は神さまに訊く。

「ところで、謝罪を言うためにわざわざいち人間の俺をここに?」
「いや、すぐに生き返らせるつもりでキミをここに呼んだのじゃ」
「えっ、生き返らせることができるんですか!?」

 て、神さまならそれぐらい余裕か。

「ただのう、元いた世界に生き返らせるわけにはいかんのじゃよ」

 あー、確かに死んだ人が生き返ったなんて、後々にいろいろな厄介事や面倒事のタネになりかねないか。

「それもあるが、そういうルールもあるんじゃよ」

 なるほどなるほど、と頷きながら羊羹を口にする。
 うん、うまい! 美食神(十中八九食を
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