暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1804話
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ムで色々な場所に出るのだろう事を考えれば、多分そこまで心配する必要もない……と、思う。
 いや、もしここで死神が出れば、ゆかりと荒垣はすぐに10階に戻して俺がそのまま戦うというのもありかもしれないな。
 そんな風に考えながら階段を上がり、やがて俺達は11階に到着する。

「……何も、ないわね」

 いつでもイオを召喚出来るよう召喚器を手にし、ゆかりが呟く。
 やはり、ゆかりも死神が姿を現すことを警戒していたのだろう。
 階段を上がって、すぐだったからな。
 それが半ばトラウマになっていたとしても、おかしくはない。
 その状況を期待するのかどうかという事であれば、俺もまた似たようなものだが。
 荒垣だけは、周囲を警戒しているものの俺とゆかりとは様子が違う。
 ……実際、あの死神がどれだけの相手なのかというのは、それこそ直接会った者でなければ分からないだろう。
 タルタロスにいた以上、あの死神もシャドウなのは間違いない。
 だが、臆病のマーヤのようなシャドウと同じシャドウだと言われても、到底信じられない相手だ。
 いや、寧ろシャドウという枠の中で強くなっていけば、いずれああいう死神のような強さを持つ可能性もあるのか。
 そうなると、タルタロスの上層部にいるシャドウは、いったいどれだけの強さを持つ奴がいるのやら。

「おい、アルマー。11階の様子を見るだけなら、そろそろいいんじゃないか?」
「……そうだな。こうして見る限り、11階も今までの階層とそう変わらない。特に見るべき物もないようだし、そろそろ戻るとするか」

 荒垣の言葉に頷き、俺達は10階に戻ると双方向ターミナルを使って1階にあるエントランスに転移し、そのままタルタロスから出るのだった。
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