ペルソナ3
1804話
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ている。
それでもMP切れをしているように見えないのは、元々イオが魔法使い系のペルソナだからなのか、それとも俺のようにSP回復系のスキルか何かを持っているのか。
今はもうなくなったが、相手のステータスを確認出来る能力があれば、その辺りはしっかり確認する事が出来たかもしれないな。
「……なるほど。まぁ、アルマーがそう判断したなら、俺からはこれ以上言う事はねえけどな」
荒垣も納得出来たのか、大人しく引き下がる。
実際には、この飴の効果がどのくらいのものかは分からない。
だが、もし量産出来るのであれば……シャドウミラーとしては非常に希少な代物となるだろう。
そういう意味では、確保しておきたい。
だが、タルタロスの10階で出てくるような代物だ。
今よりも上の階層で、再度入手出来る可能性は非常に高かった。
その辺りの事情を考えると、やはりこの飴はゆかりに渡しておいた方がいいだろう。
「いいの?」
最後の確認と言った様子で尋ねてくるゆかりに頷きを返す。
そんな俺の様子を見て、ゆかりは笑みを浮かべて飴を受け取る。
「ありがと」
少し照れくさいように感じられたのは、俺の気のせいという訳ではない筈だ。
「ゆかりとイオには、これからも色々と頑張って貰う必要があるからな。……さて、それよりも先を急ごう。そろそろ階段と双方向ターミナルを見つけておきたいからな」
そう告げると、ゆかりと荒垣の2人も頷く。
もっとも、何故か荒垣は俺に対してどこか呆れたような表情を向けてもいたのだが。
「荒垣?」
「いや、何でもねえよ。ただ、どっちも素直になれない奴だと思っただけで」
「……素直に?」
荒垣が何を言いたいのか分からず首を傾げるが、結局のところはそれ以上は何も言わずにタルタロスを進んでいく。
もっとも、この10階は小ボスと戦う為の階層だ。
そうである以上、特に迷うようなこともなく上に続く階段と双方向ターミナルを見つける。
そして双方向ターミナルを起動させると、今日やるべき最低限の用事は済ませたという事になる。
「さて、どうする? このまま帰るか、それともちょっと11階を見てみるか。俺は11階をちょっと見てみたいんだけど……」
言葉を止め、2人の様子を眺める。
荒垣は言葉には出さないが、どちらかと言えば反対。ゆかりはどっちでもいいと悩んでいる……といったところか。
うーん、どうしたもんだろうな。
まさか、ここまで綺麗に分かれるとは思わなかった。
「取りあえず……行くか」
「おい、結局行くんなら、何で聞いたんだよ」
荒垣が再び溜息を吐きながらそう告げてくるが、俺はそれを右から左に聞き流す。
死神辺りが出ると危険なんだが、ランダ
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