竹林の国の物語(1)
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ここまでは原作での物語
これから始まる物語は 平和で楽しい生活を地上で送り
やげて月へと帰っていった
かぐや姫とは また別のかぐや姫の物語である――
[『おおおおおお』とあがる歓声と『ふぬぅぅぅ!!』と叫び声をあげ、剣を刀やハンマーなどの武器を振り回す屈強な男達。
蒸し風呂ような熱しられたここは闘技場、屈強な戦士達が己の命を奪い合う戦場だ。
「うふふふ」
戦う男達に熱い視線を送る娘が一人。長い黒髪に胸元をはだけ露わにした着物の娘だ。
大人びた見た目のため勘違いされやすいが彼女はまだ齢十五の娘である]
『随分と楽しそうじゃないか、かぐや』
闘技場の男達を見て楽しんでいましたら、誰かに声をかけられました。誰でしょうと振り返ると、いやらしい言動ばかりの???お姉さまでした。
『火照った肉と肉が汗を飛び散らせながらぶつかり合う姿はそんなに好きなのかイヒヒッ』と嘲る、???お姉さま。
嗚呼―なんて破廉恥お人なのでしょう。こんな人が私の姉だなんて…認めたくないです。
「はしたないですよ、???お姉さま。私はそんな下品な趣味は持ち合わせておりません」
『ヒヒッ。強がんなって、口でいくら言ったところで体は正直なんだ、ほら?』
「んぐっ!!」
お姉さまに胸をつつかれると、体にビクンッと電流がはしります。キッとお姉さまを睨んでみますが効果はありません、むしろそれは逆効果でした。
お姉さまは『イヒヒッ』と嘲り、私を見下し罵倒します。なんていやらしく、最低で
「―最高の姉なのでしょう」
『キヒヒッほらぁ、次はどこをツツいて欲しいんだい? おねだりしないとツツいてやらないぜ?』
「お預けだなんて…酷い ―でもそれも素敵ですわ」
私は誰かに虐めて欲しいのです。
人々はそんな私の事を『変態』だと言いますがそれは間違いです、私はそんなはしたない者ではありません。
―私はただ、私の全てを支配してくれるご主人さまが欲しいだけなのです
ある晩のことでした、この世界の支配者であられる???お姉さまに呼び出されました。
???お姉さまはとても利己的で無駄な事がお嫌いな方。私とはあまり趣味の合わないお方ですが
「今日も素敵な緊縛ですわね、お姉さま。羨ましい限りです。いったいどなたが縛ってくれたんです?」
お姉さまのお体をきつく、固く縛りあげるあの緊縛。あれは素敵です。芸術作品とも言っていい見事な緊縛、嗚呼―私もあの緊縛で縛りあげられたい。
『かぐや姫、貴女を東の領主に任命します』
ですが???お姉さまは利己的なお方、無駄話
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