竹林の賭博 (2)
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ょうか』
竹美姫の言葉を合図にまた、観客達がカードを書き順番に投票箱に入れていく。それを互いに三枚ずつ引く。
―この勝負で二か六、どちらかの山羊が"死ぬ”
『では準備はよろしいかしら?』
「『じゃんけん、ポン!』」
―出した手は互いに【グー】 【あいこ】だ。
『あら…【あいこ】です。もう一回ですわね』
「『あいこでっしょ!』」
―俺は【チョキ】 竹美姫は【グー】
『『ベェエエエ!!!』』
『やりました、私の勝ちです♪』
「ツギハギさん…」「あーあ」
「負けたか。ま、どちらにしろ負けだったけどな」
と言いながら竹美姫に二枚の【チョキ】見せる。
『うふふ。大きな勝負をとれて良かったですわ』と言う竹美姫をよそに、処刑の準備が進められる。『メェェエ』と鳴いて暴れる、山羊六は無理やり十字架を模した丸太に縛り付けられ、磔にされた。そして黒羊達が火の矢を放った。
『メメェエエエ!!』と鳴く山羊六の断末魔とボウボウ勢いよく燃え上がる炎。その光景を見る他の黒羊達は拍手喝采。『やはり、見てるだけ…なんてつまらないですもの。参加するほうが楽しいですわ』と竹美姫は瞳を紅く輝かせる。
三回戦。
『では次は誰をお賭けになります?』
「じゃあ、豚一の右ひずめを切り落とす。親指つぶし機が使えないから、その代わりに」
『ナイスアイディア! ですわね。では私も真似して、山羊四の両手足のひずめを切り落としましょう♪』
観客達がカードを書き、投票箱に順番に入れて、俺達が引く。
「『じゃんけん、ポン!』」
―俺が【パー】 竹美姫は【グー】
『おめでとうございます。ツギハギさまの勝ちですわね』
『ブヒィィィィ!!』と暴れる豚一の右ひずめを切り落とす。
四回戦
『次はどうしましょう?』
「そうだな…じゃあ…もう一度、アイアンメイデン。今度は山羊三を」
『まあ面白い♪ ツギハギさまのそうゆうところ好きですわ』
「どうも。で、あんたは」
『では私もアイアンメイデン。今度こそ山羊四を♪』
『メェエエ…』
観客達がカードを書き、投票箱に順番に入れて、俺達が引く。
「『じゃんけん、ポン!』」
―互いに出した手は【パー】 【あいこ】だ。
『ふふっ気が合いますわね、私達。次、いきましょうか』
「『あいこでっしょ!』」
―俺が出したのは【グー】 竹美姫は【パー】
『やりましたわ! また私の勝ちですわね♪』
嬉しそうに喜びの笑みを浮かべる竹美姫。その横では山羊四が、聖母マリアをかた
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