竹林の賭博 (1)
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を殺すための道具、色々だ。よくもまあ、こんなに集めた/用意した物だと逆に感心しそうだ。
『ツギハギさまも赤ずきんさまと同じで、拷問や処刑器具の方がお好きなのですわね』
「…どうゆう意味だ」
『そのままの意味です。貴方さまのためにこんなにも集まってくださった、観客の皆様よりもそちら(拷問や処刑器具)に釘付けなのですもの。うふふ』
観客…。ああ、客の黒い羊達のことか。『ベェーベェー』五月蠅いとは思っていたがこいつらの鳴き声だったのか。
円形の部屋。それを囲うように用意された観客席。赤ずきんとピノキオは俺の後ろ側の観客席に座っていた。他の豚と山羊共は竹美姫の後ろ側の観客席に座っている。
『ではそろそろ始めましょう。お客様をあまり長くお待たせするのはよろしくないですわ』
と竹美姫からゲームの内容が語られる。
これから行うゲームは【投票じゃんけん】
まず観客席に座る羊、赤ずきん、ピノキオ、豚山羊共が【グー】 【チョキ】 【パー】のどれかを白紙のカードに書き、私達に見えないように投票箱に入れてもらいます。
私達は箱の中から三枚だけカードを引いて、その中から一枚だけ選んでじゃんけんをします。
出したものが【あいこ】でしたら残りの二枚から一枚選んでもう一回じゃんけん、三回とも【あいこ】なら引き分けです。
ここまでがワンセット。普通のじゃんけんとは違って全部の手が出せるとは限らない、そうゆう不平等な読み合いが面白いのです♪
竹美姫が語った内容はここまで。
じゃんけん…初めて聞いた遊戯だったが、何故かすんなり理解することが出来た。
パーは紙でグーの石を包めるから勝ち。グー石はチョキの鋏じゃ切れないから勝ち。チョキの鋏はパーの紙を切れるから勝ち。無くした記憶の片隅にでもあったたのかふわっと思い出したじゃんけんの一般的なルール。
「それで?」
『それで…とはなんでしょう?』
「野暮だな。賭けの対象は?」
『うふふふ…それこそ野暮というものでは?
決まっているではありませんか、貴方さまと私。そしてそこのお二人と私の使徒とこの城。
全てを賭けた、生きるか、死ぬかの、命懸けのゲームですわ。うふふふ』
ここにあるもの全ての物が賭けの対象ってわけか、面白い。
『チップ(金)だなんてつまらない物を賭けるよりも命を賭け、己の魂を奪い合う方がずっと愉しいですわ、うふふふっ。
貴方には四匹、山羊をお貸ししますわ。これで手駒はお互いに六対六。互いの手駒を指名し、負けた方の手駒を拷問や処刑器具にかけまし
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