竹林の賭博 (1)
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
う拷問ですか? それとも新しい処刑法?」
『うふふふ…赤ずきんさまったら、はしたない。お下品ですよ?
これはゲーム。そのような物騒なものではないと先ほども申し上げましたでしょう?』
「え〜つまんないよ〜」
「あ、赤ずきんさんっ、ツギハギさんっ」
ガクガクと震えるピノキオが肘を掴み引っ張る。カーテンの方を指さしている。「見てっくださいっ」と言うので仕方なく見てやると、そこにはカーテンの隙間からちらりと
「拷問はしないんじゃなかったのか」
『いいえ。しないとは、言っておりませんわ』
言葉遊びか。カーテンの隙間から見えるのは、間違いなく拷問や処刑に使う器具、道具だ。
ここに来るまでに聞こえた音から察するに少なくとも、【鋸引き】【桶】 【ファラレスの雄牛】 をするための道具はあるのだろう。そして、おそらくそれ以外の道具、もしかしたらそれ以上のエグイ物がな。
『さあ、席についてくださいませ。どなたが私のお相手を?
赤ずきんさま? ピノキオさま? それとも…うふふふ』
完全にご指名されている。あえて口には出さない、だが目が完全に俺を狙ってる。獲物をロックオンしたハンター。
ここであえて断って、奴の反応を見てみたい気もするが
「ぼ、僕には無理ですよぉー!!」
「だろうな。お前にギャンブルなんて出来るわけないと最初から思っている。安心しろ」
「えー……それはそれで…ちょっと」
やりたいのか、やりたくないのか、どっちなんだ。ピノキオは戦力外、期待するだけ損。
赤ずきんは…
「ゲームってなに? オモシロイの、お兄ちゃん?」
こんな感じだ。殺しの腕には一流でも、それ以外は三流以下。相手の意のままに動くのは尺だが仕方がない
「俺がやる」
『うふふふ…そうなるとは思っていました。ツギハギさま』
「…だろうな。ずっと目がそう語ってたよ」
『まあ、私ったら…ごめんあそばせ』
面倒事は嫌いだ。だったら早く終わらせよう、このくだらない腐ったゲームに勝ってな。
『座りましたね』
「ああ。早く始めよう」
『ええ。もちろん』
その言葉を合図に、豚と山羊共が部屋を仕切っていたカーテンを開いた。
『『ベェーーー!!!』』
「うわ、なんです!?」
「アハハハッ♪ 羊がいっぱぁい♪」
カーテンが開けらてると想像通りの、拷問や処刑を行うための道具がずらりと並んでいた。大きさは大小様々、痛めつけるための道具や、相手
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ