二章<被虐>
竹林の獣(1)
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
達はアソビ相手ですか?」
拳を握りしめ、赤ずきんは山羊に訊く。
『ブヒィ?』
『ブーブーブゥ』
『ブヒャー』
豚共が鳴いている 興奮気味だ 怒っているのか 泣いているのか 笑っているのか 全く分からん
『タ、タスケテくれる…?』
助けを求める方もさすがに不安になったらしい
「ブーブーじゃ、なにが言いたいのかわかりませんよーアハハハッ♪」
『ブギュゥゥゥウウ!!』
『『ブヒィィィィ!!?』』
三匹の豚共のリーダー格 真ん中にいた豚を蹴り飛ばした
残された二匹の豚共は 一瞬の事すぎてなにが起きたのか状況を理解できてないようだ。
辺りをきょろきょろ見まわし、いなくなった一匹とまるで魔王のように微笑む赤ずきんを見て
『『ブゥヒィィィィ!!』』
逃げるように走り去って行った。
『イタタタ…』
「大丈夫ですか、立てますか?」
ピノキオが虐められていた山羊を助け起こした。
「お前、山羊なのに人間の言葉が話せるんだな」
『メェー、べんきょうシマシタからネ。タスケテくださってアリガトウございますメェー』
カタコトで聞き取りにくい。普通に話せ。
『それにしても、生きた人間のお客様とはめずらしいですメェ−』
「生憎だが俺達は死人だ。お客ってなんのだ」
『知らずに来たんですかメェー?
ぼくはアソコにある竹美姫さまが治める大賭博場【千年魔京】の従業員なんですメェー』
賭博場……ようはカジノか。 そしてこの山羊はカジノの従業員…ディーラーかなにかか。
「赤ずきん、その竹なんとかがお前の狙いか?」
「姫って呼ばれてるなら、そうなんじゃない? お兄ちゃん♪ アハッ」
「そうか」
『オニイサンたちも千年魔京になにか用ですメェー?』
「ああ、今さっき用が出来た」
『でもそれは無理ですメェー』
「なんでだ」
『千年魔京は選ばれしセレブしか入れない、超高級店なんだメェー。
一見さんなら百億テラくらいはいるんだメェー』
この世界の金の単価は知らない、が相当な金額だということは分かった。
「ど、どうしましょう…僕たちお金持ってませんよ?
一文無しですよ?」
言われなくても知っている。さて、どうしたものか
『そんな、オニイサンたちに耳より
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ