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Re:童話姫たちの殺し合いゲーム
二章<被虐>
竹林の獣(1)
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達はアソビ相手ですか?」




拳を握りしめ、赤ずきんは山羊に訊く。




『ブヒィ?』



『ブーブーブゥ』



『ブヒャー』



豚共が鳴いている 興奮気味だ 怒っているのか 泣いているのか 笑っているのか 全く分からん



『タ、タスケテくれる…?』



助けを求める方もさすがに不安になったらしい 



「ブーブーじゃ、なにが言いたいのかわかりませんよーアハハハッ♪」



『ブギュゥゥゥウウ!!』



『『ブヒィィィィ!!?』』



三匹の豚共のリーダー格 真ん中にいた豚を蹴り飛ばした



残された二匹の豚共は 一瞬の事すぎてなにが起きたのか状況を理解できてないようだ。



辺りをきょろきょろ見まわし、いなくなった一匹とまるで魔王のように微笑む赤ずきんを見て



『『ブゥヒィィィィ!!』』


逃げるように走り去って行った。




『イタタタ…』



「大丈夫ですか、立てますか?」



ピノキオが虐められていた山羊を助け起こした。



「お前、山羊なのに人間の言葉が話せるんだな」



『メェー、べんきょうシマシタからネ。タスケテくださってアリガトウございますメェー』


カタコトで聞き取りにくい。普通に話せ。



『それにしても、生きた人間のお客様とはめずらしいですメェ−』



「生憎だが俺達は死人だ。お客ってなんのだ」



『知らずに来たんですかメェー?


 ぼくはアソコにある竹美姫(チクビヒメ)さまが治める大賭博場【千年魔京】の従業員なんですメェー』



賭博場……ようはカジノか。 そしてこの山羊はカジノの従業員…ディーラーかなにかか。



「赤ずきん、その竹なんとかがお前の狙いか?」



「姫って呼ばれてるなら、そうなんじゃない? お兄ちゃん♪ アハッ」



「そうか」



『オニイサンたちも千年魔京になにか用ですメェー?』



「ああ、今さっき用が出来た」



『でもそれは無理ですメェー』



「なんでだ」



『千年魔京は選ばれしセレブしか入れない、超高級店なんだメェー。

 
 一見さんなら百億テラくらいはいるんだメェー』



この世界の金の単価は知らない、が相当な金額だということは分かった。



「ど、どうしましょう…僕たちお金持ってませんよ?


 一文無しですよ?」



言われなくても知っている。さて、どうしたものか



『そんな、オニイサンたちに耳より
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