暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
偵察-リコンナイセンス-part2/届かない手
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が苦戦するのも当然だった。
カオステロチルスの突進攻撃がコスモスに激突し、彼は大きく吹っ飛ばされる。さらに続けて、ペドレオンが赤い電撃を浴びせてコスモスを苦しめる。
「グオオオオオ!!」
このままではタコ殴りだ。ならば…ここは一度攻勢に転じるべきか。
コスモスは頭上に右手を掲げると、手のひらから太陽のごとき赤い光が輝く。戦闘形態コロナモードへの移行の構えだ。
しかし…コスモスの手に宿った太陽の赤い光は、彼の全身を包み込もうとしたところで、突如途中で途切れて消滅してしまった。
「!?」
自分の両手を見て、動揺を露わにするコスモス。だがすかさず、ベムスターの角から光弾が撃たれコスモスを直撃する。ベムスターに続き、さらにバードンやペドレオンのさらなる電撃攻撃が、コスモスの体を痛めつけた。
「グゥ!!ウワアアアァ!!」
大きく吹っ飛ばされるコスモス。サイトが心配した通りの現状に陥っていた。

「まずいな…さすがのウルトラマンでも4対1は…」
苦戦するコスモスを見て、ヘンリーが言う。
「うぅ…」
変身できないもどかしさを呪うハルナ。コスモス…いや、ムサシは恩人だ。変身さえできれば、すぐに駆けつけられるのにそれさえできないとは。悔しい気持ちばかりが湧き上がる。
「ハルナ…」
それを横目で見て、ルイズは彼女の気持ちを察した。ルイズもゼロの正体がサイトであることはまだ知らないが、以前のウェザリーが起こした事件をきっかけに、逆にハルナがファウストだったことは知っている。
(おそらく変身しようとしたけど、叶わなかったってことね)
彼女が自分たちやゼロによって救われた後でも、本人は再び変身できるかどうかわからないと語っていた。予想通りだったということか。ルイズは意を決してサイトに言った。
「これ以上は見てられないわ。サイト、コスモスを援護して!その間に私が虚無を詠唱するわ!」
すぐに杖を構え、詠唱に入ろうとしたところでデルフが口を挟んできた。
「けど娘っ子、水差すように悪いけどよ、いけんのか?この安定しない足場の中で、ちゃんと詠唱できんのか?」
「変なところで口挟まないで!それに、やってみなくちゃわかんないでしょ!?これまでウルトラマンたちに助けられ放題だったのに、ここで貴族である私たちが手をこまねくわけにいかないじゃない!」
「ルイズ…!」
『そうだな…ルイズの言うとおりだ』
サイトとゼロもそれを聞いて、やはり自分たちもコスモスたちに助力するべきだと考えを改めた。確かにここにいるみんなも危険に飛び込むことになるが、そんなのは何度も経験してきたこと。今更だ。ホーク3号は、義母アンヌとシエスタの曾祖父フルハシたちの誇りでもある戦闘機。怪獣たちにだって手傷を負わせることくらいは可能だ。
なら、さっそく…と思ったその時だった。
「お
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