偵察-リコンナイセンス-part2/届かない手
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コスモプラックを取り出した。これを使えば、自分はウルトラマンコスモスになれる。だが…
(今のコスモスは、エネルギーが残り少ない…後1回…それが限界な状態…)
そう、コスモスはムサシと一体化し、異次元宇宙から移動し怪獣たちを連れ攫ったチャリジャが従える怪獣との交戦が立て続けたっだこともあり、変身できる回数にはあまりにも強すぎる制限がかかっていた。前回、ティファニアたちを救った際、理性を取り戻したカオスヘッダーの一部の分け与えたエネルギーと日数の経過で、以前よりも回復できているが、それでも不十分だった。
だが、それでも自分はすぐにでもシュウ…ネクサスも、怪獣たちもカオスヘッダーも救いたい。でもコスモスのエネルギーが…。ムサシは、コスモスと共に戦うことが何度もあったが、その度にコスモスのエネルギーを著しく消耗させることが何度もあったのだ。
『ムサシ、私のことを気にしているなら大丈夫だ』
それをムサシが気にしていたのを察してか、コスモプラックを通してコスモスが語りかけてきた。
「コスモス?」
『私は君と共に、ジュランの怪獣たちを取り戻すと誓った時から…いや、初めて君と一つになったあの時から、君と運命を共にする覚悟はできていた。
構うことはない。自分の心に従うんだ、ムサシ』
「…ありがとう、コスモス」
以前と変わらず、自分の決意を肯定してくれているコスモスに感謝し、ムサシはついに決意し、コスモプラックを掲げた。
「コスモ―――――ス!!!」
「…」
ジュリオは無言のまま、カオスヘッダーに憑依され始めたネクサスを、リトラの背の上から見ていた。怪獣たちと同様、ネクサスがカオスヘッダーの影響を受けた後の結果は、おそらく……今度は彼自身も新たな脅威となるのだろう。それをジュリオは予感した。
「…悪いね、クロサキ君。僕も自分の仲間である怪獣の方が大事なんでね。醜い姿に変えられるなんてたまったものじゃない。
リトラ、アバンギャルド号の方角へ転身しろ」
そう告げると、彼はリトラに離脱するように命令し、リトラはそのまま飛び去って行ってしまった。
自分の怪獣の安全と、カオスヘッダーによって自分の怪獣がカオス化されるという二次災害。それを理由に、ジュリオは事実上ネクサスを見捨てていったのだ。
「グウアアアア…!ウグゥ…」
ネクサスの体に、カオスヘッダーが毒と共に感染していく。証拠に、カオスヘッダーの光が彼の体から溢れ出して、彼を苦しめていく。
「なんだ、あの光は!?」
「ウルトラマンが苦しむなんて、なんなのあの光?」
ホーク3号から、ヘンリーが目を見開いて叫ぶ。ルイズも当然ながら驚いていたが、サイトはまた一つ違う驚きを示した。
「まさか、あれがムサシさんが言っていた、カオスヘッダーってやつか!?」
あらかじめムサシがなん
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