第一章
[2]次話
年下キラーの指輪
昭和里香は通っている大学のキャンバスの中で困った顔になって友人達に話していた。その話すことはというと。
「昨日近所の中学生の子に告白されたの」
「えっ、また?」
「また告白されたの」
「年下の子に」
「そうなの」
友人達にそうだと答える。
「これで五度目よ」
「年下の子からの告白ってね」
「里香ちゃんって年下の子に好かれるのね」
「この前は高校生で今度は中学生」
「一度小学生ってのもあったわよね」
「どうしてかしら」
里香は困った顔のまま言った。
「私年下の子から告白されるのかしら」
「奇麗だからでしょ」
友人の一人がまずこう言った。
「里香ちゃん美人だもん」
「そうそう、私達から見てもね」
「お嬢様的なね」
「そんな美人さんよね」
「目鼻立ち整ってて」
「楚々としててね」
「しかもね」
別の友人が言ってきた。
「そのスタイル」
「いつも露出少ない服だから目立たないけれどね」
「実は胸大きいし」
「しかもくびれもある」
「スタイルも抜群だから」
「そのことも大きいわよね」
「さらにね」
友人達は里香が年下の子にもてる要素をさらに話した。
「性格もね」
「優しくておっとりしてて」
「母性があるって感じなのよね」
「だからね」
「性格のこともあって」
顔やスタイルだけでなく、というのだ。
「それでよ」
「服装だってお姉さん的で」
「そうしたことが好きな子にもてるのよ」
「もう告白せずにいられない」
「そんな感じじゃないの?」
「里香ちゃんに告白する子って」
「そうなのかしら、けれど」
告白される当人の言葉だ。
「私はね」
「もう彼氏いるしね」
「だからね」
「その気持ちに応えられないわよね」
「どうしても」
「ちょっとね」
実際にとだ、里香は困った顔のまま話した。
「だからね」
「それでよね」
「告白されても困るわよね」
「その気持ちに応えられないから」
「里香ちゃん浮気もしないし」
「そうした性格でもないし」
「告白されなかったら」
最初からというのだ。
「いいのに」
「それ贅沢ではあるわね」
「そうそう、どんどん告白されるのが悩みって」
「私滅多にないし」
「私もよ」
「まあ告白されてね」
彼氏がいない状態でだ。
「何処が駄目そこが駄目とか言ってね」
「相手を恥かかせる感じで振る娘いるけれど」
「そんなことしたらね」
「もう次から相手来ないからね」
「誰も告白しなくなるからね」
「自分もそうなるって思ってね」
「男の子の方からね」
そのケースも話すのだった。
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