暁 〜小説投稿サイト〜
Blue Sea 『空と海の境界線』
Operation 02-発令、ファーバンティ解放作戦-
放たれた矢
Mission16「交わる考え、思考と『例外』」
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ィングルーム

「全員揃っているな。今から任務に関しての説明をする」
プロジェクターで資料と同じものを映し出し、鬼神は説明を始める。

「今回の任務は、指定ポイントでウィッチと合流し大破艦の救出――――――大破艦の位置は任務中追って依頼者から転送される。また、ウィッチに関する情報では簡単に表せば艦娘とほぼ同じ存在だと考えてくれ。唯一の相違点とすれば、航空歩兵と分類されるところか」
鬼神は簡素な説明をする。するとSaratogaが質問を鬼神にかける。
「航空歩兵ってことは、私にも着艦できる可能性があるという事ですか?」
「まあ場合によってだな。夜間だとはいえ装甲空母ならできる可能性はある。尤も、そのウィッチが着艦許可を求めるなら、だが」

ウィッチに関して知らないことだらけだ。知るべきだと考える。

「あ、忘れていたが俺も出る。この目で確かめることがあるのだからな」
「「「「「「「え?」」」」」」」

全員が驚きの声を上げる。
「ウィッチはわからない事が多い。それを自分の目で確かめなければ、危険な可能性だってある。それに、奇妙な残骸について分かることがあるかもしれん」
説明すると妙に納得したのか、舞風が手を挙げる。

「代理秘書は?」
「舞風、お前に任せる」

了解、と舞風の返事が返ってくる。返す言葉は特にはない。

「他に問題はないな。よし、舞風は代理秘書の任務を遂行、他は出撃準備」
「「「「「「「了解」」」」」」」

(さて……セレンはウィッチをどう思う、そして、あの提督はどう思う)
正体を知っている2人の事を問いたいと考えながら、出撃ドッグへと急いだ。



0200 装甲空母「大鳳」

「――――――起きてください!」
宮藤は星奈に治療魔法をかけ続ける。彼女は昏睡状態に陥っているが、それでも生命の危機が差し迫ってるに違いない。
引き続き警戒を続けるサーニャとエイラは先ほどから一切も言葉を発さず、真剣な表情を続けている。

(なぜだろう……ここまで嫌な予感がするなんて)

サーニャはそう思いながら警戒を続けていた。しかし、嫌な予感はほぼ的中、いや必然として起こった。

「……なに、この反応」
「どうしたんだ?」
突如現れた反応。無線で聞こえてた他のウィッチも反応する。

「ファーバンティから直線状に『深海棲艦』が来る!」
「何!」
その瞬間、空が赤く染まり始め、そして大鳳から5km先に静止し、それが艦を展開した。

『アラアラ……ドウヤラスコシメンドウナヨウネ』
そう呟くとその深海棲艦は三式弾を乱射、形振り構わず大鳳にもサーニャ達にも容赦なく火炎弾を放つ。
「やらせない!」
宮藤が巨大なシールドを展開し大鳳を守り抜く一方、サーニャ達はどうすればいい
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