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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
682部分:第五十三話 孟獲、七度捕らえられるのこと九
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 三人もであった。寒いとは何かを知らないのだった。
「食べ物にゃか?」
「お魚にゃ?」
「それとも果物にゃ?」
「どうやら孟獲さん達は南蛮にずっとおられるので」
「そうしたことは御存知ないみたいです」
 孔明と鳳統がこう指摘した。
「寒いという感覚自体も」
「そうみたいです」
「そうなのか。だが北に行けばだ」
「多分わかるのだ」
 関羽と張飛も今はそれでいいとした。そしてであった。
 タムタムとチャムチャムもであった。二人も言う。
「ではタムタム達も」
「一緒にね」
「そうにゃ。タムタム達も大切な仲間にゃ」
 孟獲も二人の申し出に笑顔で応える。
「じゃあ一緒に幽州に行くにゃ」
「ではいざ」
「北に行こう」
「はい、わかりました」
 劉備は二人も受け入れてだ。そうして笑顔になってだった。
 一行は幽州に戻る。それもまた旅であった。そしてその旅から帰るとだ。戦いが彼女達を待っていた。だが彼女達はそのことを知らなかった。


第五十三話   完


               2010・12・22

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