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俺の涼風 ぼくと涼風
23. 涼風。……と、ぼく。
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 眩しい朝の日差しがカーテンから差し込み、その眩しさで、私は目が覚めた。カーテンの隙間から差し込まれたお日様の輝きは、私の部屋の中を、きれいな山吹色に輝かせていた。

「ふぁー……んー……ッ!」

 ベッドから起き上がり、軽い伸びをする。睡眠が若干足りなかったのか、私の瞼はまだ少々重い。

「……おはよっ」

 誰に対して言ったわけでもない、朝の挨拶を口ずさむ。強いて言えば、この場では見えない……でも確実に隣にその姿を感じる、もう一人の私に対しての挨拶。

 眠い目をこすりながら、歯を磨き、顔を洗う。鏡の前であっかんべーをして、自分の目の下にクマがないかどうかを確認する。大丈夫なようだ。今日も無理してお化粧する必要はないだろう。教えてくれた榛名姉ちゃんには悪いけど、やっぱり私は、お化粧なんて柄じゃない。

 ドアがガンガンとノックされた。ついでドアの向こうから聞こえるのは、摩耶姉ちゃんの威勢のいい大声。

「おはよー涼風!!」

 いつものように鼓膜にビリビリと届く大声にプレッシャーを感じつつも。私は背後のドアを振り向いた。摩耶姉ちゃんははいつものように元気いっぱいな顔でニシシと笑い、ドカドカと部屋に入ってきて、私の頭をくしゃりとなでた。

「おはよー摩耶ねーちゃん!」
「おはよ! 今日も元気だな!!」
「うん!」
「行こうぜ! 鳳翔さんの朝ごはん、食えなくなっちまう!」
「うん! ……あ、ちょっと待って。あたい、まだ着替えてないッ!」
「んじゃさっさと着替えな。あたしは外で待ってるよ」

 摩耶姉ちゃんが部屋を出て行ったのを確認し、私は寝巻きをぽいっと脱ぎ捨てて、改白露型の制服を身に纏った。ハイソックスを履き、身支度を整え、そしてカーディガンを羽織って姿見の前に立つ。

「うしっ!」

 自然と感嘆詞が口をついて出た。クリーム色のカーディガンは今日も温かい。

「おーい涼風ー?」

 カーディガンの温かさに感激していたら、ドアの外で待っている摩耶姉ちゃんの呼びかけが聞こえた。摩耶姉ちゃんは、今日も朝からおなかぺこぺこなようだ。

「まだかー? あたし、腹がぺこぺこなんだよー」
「いまいくー!!」

 摩耶姉ちゃんに促され、私は摩耶姉ちゃんの待つ廊下へと出た。ドアを閉じ、カギをかけ、二人で食堂へと向かう。

「そういやさ。涼風」
「ん?」
「お前、今第一艦隊の旗艦やってるだろ?」
「うん」

 そう。あの後、私は主力の第一艦隊の旗艦を任されていた。戦うことが出来るのなら、ぜひやってくれと提督に言われ、私もその要望を飲んだ。ノムラもいなくなったし、今の私には、心強い味方もいる。

「それでさ。今度大規模作戦があるだろ?」
「うん。連合艦隊を組むって聞いた」
「その
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