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勇者番長ダイバンチョウ
第20話 正義と悪の大決戦!悪党達を舐めるんじゃねぇ!!
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「だ、第0格納庫が内側から破壊されました!」
「何!! あの中には確か―――」

 その報せを受け、本部内ではざわめきが起こった。
 
 第0格納庫―――
 
 宇宙警察本部内に置いてその場所は近づく者無き場所となっていた。その為、一部の者の中にはその存在すら知らない者さえいた。
 その第0格納庫の中にあったのは一台のトレーラーだった。

 ジャスティスローダー0号機―――

 宇宙警察の主戦力でもあるキングジャスティス。その合体用特殊兵装でもあるジャスティスローダーのプロトタイプであり、現状この宇宙警察本部内でただ一つ残っていた存在であった。

「誰だ、一体誰が0号機を動かしていると言うんだ?」
「お、恐らくですが・・・」

 一同の視線がイインチョウへと集まっていく。殆どのジャスティス星人は皆フォームアップを済ませている。
 唯一済ませていないのと言えばイインチョウしかいない。

「馬鹿な、0号機は今まで数多居たジャスティス星人のフォームアップを悉く跳ね除けて来たと言うのに・・・何故だ、何故あんな裏切者などに動かせる!我らこそ正義ではないのか!?」

 ジェネラルが吠える。己の信じる正義を疑わないが如く。だが、幾ら吠えようとも、ジェネラルの正義は0号機には届かなかった。0号機は、車線上に居たキングジャスティスを跳ね飛ばしながら、一心不乱なまま突っ切って行った。
 自身が主と定めた者の元へと―――




     ***




 イインチョウと守の声を聞き、宇宙警察本部から真っすぐに0号機が向かって来るのが見えた。

【0号機が・・・私の声に答えてくれた・・・数多の勇者ですら0号機を動かす事叶わなかったと言うのに―――】
【数多の勇者がねぇ・・・んじゃ、お前がその勇者なんじゃねぇのか?】
【私が?】

 ダイバンチョウの言い分にイインチョウは大きく目を見開いた。

【だってそうだろ。あれを動かせるのがお前の言う勇者だって言うんなら、その勇者はお前なんじゃねぇのか?】
【何を言う。私など同胞を裏切った卑しき者。そんな私が誉れ高き勇者になどなれるだろうか?】
【少なくとも俺はお前を裏切者だなんて思いはしないぜ】
【番―――】
【お前は自分の正義を信じてこうして戦ったんだ。そんな奴を裏切り者だなんて抜かしやがる奴が居るんだったら、俺が叩きのめしてやる! だから、お前は胸を張って自分の正義を貫けよ。あんな曲がりくねった正義なんざにお前の正義は負けやしねぇんだ!】
【・・・・・・】

 番の言葉にイインチョウは胸を打たれる思いだった。同胞を裏切り、大悪党と称されたバンチョウ星人と地球星人を助け、今正に倒れようとしている自分が勇者だと、自分の正義が本物だと、そう言って
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