ペルソナ3
1803話
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ドウに命中したにも関わらず殆どダメージを与えている様子はない。
それどころか、シャドウは自分はダメージを受けていないというのを示すかのように、胴体……に見える掌を使い、その場で踊っているように見えた。
踊るマジックハンド……ダンシングハンドってところか。
そのダンシングハンドは、白炎の壁の前に出ていたイオに向かって足を……俺から見れば人差し指だが、その指を向けた。
「ジオ」
「きゃっ!」
再び放たれた一条の雷。
先程は白炎の壁にぶつかって燃やされてしまった雷だったが、イオが白炎の壁の前にいるのであれば、それは防ぎようがない。
だが……それよりも驚いたのは、ジオを防げなかったイオが、次の瞬間にはそのまま消滅し、その上でイオが受けた衝撃がフィードバックしたのか、ゆかりが地面に転んでいた事だ。
今までにも何度か攻撃を受けていたイオだったが、ここまで大きな被害を受けたといったことはなかった筈。
また、イオが放ったガルをまともに受けたにも関わらず、殆どダメージを受けた様子がないのも気になる。
もしかして、風系の魔法に強い耐性を持っているのか?
そんなゆかりの様子を見て、他の2匹のダンシングハンドも攻撃に移ろうとする。
狙う先は、俺……ではなく、ゆかりだ。
まぁ、考えてみれば当然だろう。こっちで勝手に決めた攻撃の分担に、向こうが従わなければならないという事はないのだから。もっとも……
「だからって、そう簡単にそっちの思い通りに出来ると思ったら、大間違いだけどな!」
その言葉と共に、混沌精霊としての力で白炎を生み出し、転んだゆかりに向かって放たれたジオの稲妻を燃やす。
まさかそんな事が出来るとは思っていなかったのか、2匹のダンシングハンドは一瞬戸惑い……そんなダンシングハンドに向け、口から永久石化光線を放つ。
久しぶりに使ったその攻撃は、あっさりと2匹のダンシングハンドを呑み込み……次の瞬間、石像と化してタルタロスの床に倒れ込む。
「はあっ!?」
荒垣にとって完全に予想外の光景だったのだろう。間の抜けた声が聞こえてくる。
スライムを見せるのは躊躇っていたが……もしかして今のも不味かったか?
いや、だが今のは口から出た光線……魔法という風に思ってもおかしくはない筈。うん、多分だけど。
ともあれ、石像となって床に倒れているダンシングハンドに関しては、もう心配する必要はない。
そしてここで現れた小ボスは3匹……つまり、残りのダンシングハンドはもう1匹という事になる。
仲間がやられたのを見ていたのか、ゆかりと戦っていたダンシングハンドは動きを止めていた。
その辺りを考えるだけの知能はあるのか?
今まで戦ってきたシャドウは、殆ど本能に従っているといった感じだっ
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