ペルソナ3
1803話
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言ってもいい道の先……そこには、5階の時と同じような、普通に戦ってきた奴よりも若干大きめの複数のシャドウの姿があった。
ただし、5階の時と違ってあのシャドウは見た事がある。
いや、正確にはあのシャドウと似たシャドウは見た事があるというのが正しい。
掌が身体になっているシャドウ……荒垣曰く、マジックハンドと同じような姿ではあるが、マジックハンドの身体が白なのに対して、こっちのシャドウ達は身体が桃色、つまりピンクで白の刺繍が入ってるような……そんな感じ。
桃色という事で、ふとゆかりの方を見る。
「……何よ」
そんな俺の視線に気が付いたのか、ゆかりは少しだけ不機嫌そうにそう告げてきた。
自分がピンクを好きだというのが俺には分かっているのだと、そういう事なのだろう。
「いや、何でもない。それより、どうする? 手を貸すか?」
「……お願い」
マジックハンドの亜種……それとも上位種か?
どちらなのかは分からないが、それでもこっちとしてはやるべき事は変わらない。
「なら、俺が2匹を担当するから、ゆかりは1匹を自力で相手にしてくれ。……荒垣は?」
「ふん、俺はお前達の戦いを見させて貰うよ。こんな階層まで来るのも初めてだし」
そう告げた瞬間、マジックハンドもどき達が俺達の存在に気が付いたのか、まるで先制するかのように攻撃を仕掛けてきた。
「アギ」
「ブフ」
「ジオ」
放たれたのは、火の玉、吹雪、そして……電撃。
それらが一直線に向かって俺達の方に向かってやってくる。
「へぇ」
感心しながら、手を振るう。
瞬間、白炎の壁が生み出され、火の玉を焼き尽くし、吹雪を蒸発させ、1本の電撃をも焼き尽くす。
火の玉を焼き尽くすというのは少し珍しい表現だろうが、ともあれそう呼ぶのに相応しい光景がそこには広がっていた。
俺が驚いたのは、3匹のシャドウが揃って先制攻撃を仕掛けてきたという事でもあるが……何より、ジオと呼ばれる魔法を初めて見た事だ。
今まで俺が見たのは、アギ、ブフ、ガル。火、氷、風の、魔法だった。
だが、今そこにはジオが……電撃系統の魔法が入ってきたのだ。
この分だと、恐らくまだ俺が知らない魔法とかもあるんだろうな。
火、水――正確には氷――、風、電気……となると、土はありそうだな。他にも光と闇辺りはあってもおかしくはない。
「ペルソナ、ガル!」
ゆかりの言葉が聞こえてくる。
頭部に向かって銃口を向けた召喚器のトリガーを引き、ゆかりのペルソナ、イオが姿を現す。
そしてイオから放たれたのは、風の刃。
一応竜巻の形状でも魔法を発動出来るゆかりだったが、風の刃の方が今は相応しいと考えたのだろう。
だが……放たれた風の刃は、シャ
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