第6話 その瞳は嫉妬の焔に焦がれて
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行こうと決心した直後、空から黒髪長髪の美少女が降って来た。
しかも
「ッッッ!!?!?!??」
その女はあろう事か、士郎に開いている方の手を自分の手に絡めてくっ付いて来たのだ。
「――――ダ・レ?あのオ・ン・ナ・・・・・・ッッ!!!」
士郎と士郎に抱き付いている女を見る燕の瞳からハイライトが段々と失われて行き、街角のある家の塀のコンクリートに手を置いていた箇所は、彼女の握力によって擬音が鳴り響くと同時にたちまち粉々に砕いた。
そんな怒り心頭の筈なのに逆に不思議と冷静になってきた燕は、士郎にくっ付いているのが武神、川神百代である事に気付いた。
そこへ丁度自分の携帯が鳴り響き開くと、とある巨大企業の仕事を依頼して来たVIP――――九鬼紋白だったのを確認して繋ぐ。
「・・・・・・はい。はい、もう着きました。あっ、そう言えば例のターゲットを一度でも倒すのが今回の依頼なんですよね?」
『うむ!――――だが矢張り、厳しそうか?』
「そう言う事じゃないんです」
『ん?』
では一体何なのだと電話の向こうの紋白は首をかしげる。
だからこそ燕の次の言葉は完全に予想外だった。
「倒すなんて甘い事言わないで、いっその事、殺しちゃっていいんじゃないでしょうか?」
『『は・・・・・・・・・ハァアアっっ!??』』
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