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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
ギリシア神話
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からこその人間ではないのか。
「あー・・・まあ、あれでいいか。契約の形は」
「ま、なんか無駄に意気投合してるしな。もうあれでいいんじゃね?」
「では細かい内容を決めるか。とはいえ、同盟でもなければ侵略したわけでもなく。どうするべきものか」
「そう形式ばるなよ。俺はこの肩乗り蜥蜴っつーそっち向けの切り札があって、そっちはそっちで全勢力で攻め込むっつー力技があるんだ。よってお互い手は出さないくらいのもんだろうよ」
「他ともそんなもんか?」
「一応は。白夜叉と帝釈天の二人とは個人的に別の契約もしたけどな」
「んじゃま、どっちかが破るか問題起こさない限りはそんなもんでいいだろうさ」
「んなもんかね」
これもまた、これまで通り。お互いに無駄な変化を起こすこともなく、神群側にとってはこれまで目の上のたん瘤状態であった三頭龍の件が解決した報酬もサボることが出来るなんて言う利点も存在しているわけだ。先んじて送っていた神群もあるわけだが、まあそいつらは除く。大体その辺は一輝のストレス発散の的になったしね。関係ないよね。
「んじゃま、そう言うことで。あの二人の話が終わったらお
暇
(
いとま
)
させていただきますかね」
「あー、そうか。そういや、やること終われば残る理由もないってわけだ。うーむ・・・」
「んだよ、なんかあるのか?」
「んー、できればもう少し時間を置いて考えたかったんだけどな。さて、どうしたものか・・・」
と、しばらく。本当に時間を取って悩むそぶりを見せたゼウスはやがて結論を出したのか近くにいた給仕の尻を触り顔面を全力で殴り飛ばされた後、とある女神を呼んでくるよう指示を出した。その後に料理を皿に盛って作法もクソもなく食い漁っている一輝へ近づく。
「ん、終わったか?」
「ああ、呼び出すことにした。ちょいと面倒かもしれんが、会ってもらってもいいか?」
「会うだ?」
「ああ、『絶対悪を討ち果たした英雄に会い、話を聞き、その在り方を知りたい』って五月蠅いのがいてな。たぶんお前は嫌いなタイプなんだが、締結の条件の一個とでも思って耐えてくれや」
「そうか、無理だと思ったらすぐに言うから引きずってでも引っ込めてくれや。でないとコイツつかって暴れたくなる」
と、一輝の肩で肉をむさぼるトカゲを指さされてしまっては、ゼウスとしてもそれ以上何も言うことはできない。いざとなれば面倒事になる前に自らの手で封印でもしてやろうと判断し・・・先ほどの給仕が、慌ててその場に現れた。
「痴漢ゴミクソやろ、いえゼウス様!緊急事態です!」
「おう、まさか自分のとこの給仕から心の中でそう呼ばれてたとは思わなかった、確かに緊急事態だな」
「んな場合じゃねえんですよ!」
荒ぶる給仕である。彼女はきっと強くなるだろう。
「まあいい。
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