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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
676部分:第五十三話 孟獲、七度捕らえられるのこと三
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第五十三話 孟獲、七度捕らえられるのこと三

「しているのだ。だから姉者もだ」
「仕事をしろというのか」
「そういうことだ。頼んだぞ」
「嫌だ、私は嫌だ!」
 しかしだった。夏侯惇は強制連行されていくのであった。
 そんなことがあった。そしてである。
 孟獲はだ。捕まり縄で縛られている。しかしなのだった。
「まだにゃ!」
「まだか」
「諦めないのだ?」
「こんなことで美以はぎゃふんとは言わないにゃ」
 こう関羽と張飛に返す。確かにその目は死んではいない。
「この程度ではくじけないにゃ」
「わかりました。それなら」
「縄をほどかさせてもらいますね」
 孔明と鳳統はだ。ここでこう言うのだった。
「それでまたですね」
「挑まれますね」
「今度は捕まらないにゃ」
 孟獲は少なくともそのつもりだった。
「それを言っておくにゃ」
「はい、それでは」
「今は縄を」
 実際にだった。孟獲は縄をほどかれた。そのうえで彼女はすぐに密林の中に消えた。そしてそのうえでだ。二度目になるのであった。
 二度目はだ。張飛と馬岱が出ていた。そしてだ。
「それじゃあね」
「やるのだ」
 張飛が馬岱のその言葉に頷いてだった。その前にはだ。
 あからさまな罠があった。そこだけ濃い緑の覆いがしてある。
「これに引っ掛かるかな」
「絶対に引っ掛かるのだ」
 張飛は断言してみせた。
「これなら絶対になのだ」
「ううん、けれどここまであからさまって」
「愛紗はこれで捕まったのだ」
「おい、私なのか」
 その時のことを思い出してだ。関羽は草陰から張飛に抗議した。
「私がなのか」
「けれどあの時実際に捕まったのだ」
「そ、それはそうだが」
 そう言われるとだった。関羽も弱った顔になる。
「しかしだ。私はだ」
「そういえば御主はだ」
 趙雲がここでその関羽に対して話す。
「その時落とし穴に落ちてだ」
「何だというのだ」
「丸見えだったそうだな」
 彼女が今言うのはこのことだった。
「そうだったらしいな」
「な、何が丸見えなのだ」
「御主は白だからな」
 あえて何かは言わず色を言うのであった。
「まあ私もその色が多いがだ」
「子分達が言っていたのだ。本当に丸見えだったのだ」
 また言う張飛だった。
「白お尻の形まで丸見えだったと言っていたのだ」
「くっ、あの時の不覚がまだ」
 そのことをまだ言われる関羽だった。しかしであった。
 何はともあれ罠は仕掛けられている。そのうえでだ。
 張飛と馬岱がだ。こう叫んだ。
「やーーーーーい孟獲!」
「知力一桁!」
 こう叫ぶのだった。
「猫の額と頭!」
「悔しかったらここまでこーーーい!」
「これで来るのね」
「さっきもそうじゃったしな」
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