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転生とらぶる
ペルソナ3
1802話
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な規模だったが。

「荒垣?」

 どうなっている? と疑問を込めた視線を向けると、荒垣はそれに対して特に驚いた様子もなく、口を開く。

「俺が知ってるペルソナ使いが使う魔法は、同じ魔法であってもその魔法がどういう形で現れるかってのはある程度自由に変える事が出来ていた」
「なるほど。規模そのものは魔法の強さに影響されるだろうけど、それ以外はほぼ自由に変える事が出来るのか」
「ああ。もっとも、マハ系のように広範囲に攻撃するのは、また別みたいだけどな」
「って事らしい……ぞ?」

 途中で言葉が途切れてしまったのは、ゆかりの表情が複雑なものになっていた為だ。
 その理由を考え、すぐに納得する。
 ペルソナというのは、基本的に召喚者の本質を表したような存在だ。
 例えば真田のように肉弾戦を得意とするような存在であれば、魔法は覚えない事もないだろうが、それでもやっぱり直接攻撃を得意とするだろう。
 ……イオの牛の頭蓋骨で轢くというのも、中々に強力な物理攻撃だとは思うが。
 ともあれ、そんな理由から現在判明しているペルソナ使いの中でも、魔法を得意としているのは桐条美鶴のペルソナだと思われる。
 だからこそ、桐条美鶴に対して……いや、桐条グループに対して思うところのあるゆかりにとって、複雑な表情となったのだろう。
 意外と荒垣のペルソナが魔法を得意としている可能性も……いや、ないな。
 見た感じからして、荒垣はパワーファイター系だ。
 真田はスピードファイター的な感じがして、荒垣がパワーファイター系、そして桐条が後方から魔法ってところか?
 まぁ、あくまでも見た目の印象だが。
 実際には、それぞれ色々と違うところもあるかもしれないけどな。
 ともあれ、魔法はある程度ではあっても発動時の形態を変えられるというのは、これからシャドウと戦っていく中で大きな利益となるのは間違いないだろう。
 今の様子を見る限り、結構集中力が必要みたいだから、相応の訓練が必要になるだろうが。

「ゆかりに思うところがあっても、今の状況では強さというのはあればあった方がいいだろ?」
「……そうね」

 落ち着かせるように告げると、ゆかりもそれは理解しているのだろう。まだ若干不満そうな様子はあったが、それでもそれ以上は文句を言う様子もなく頷く。

「なら、いよいよ9階に進むか」

 その言葉にゆかりと荒垣の2人は緊張したように頷く。
 ゆかりは、あの死神を直接目にした事があるが故の緊張。
 荒垣は、死神を直接見てはいないが、それでもゆかりよりも長くペルソナ使いとして活動してきたが故に死神の恐怖を感じ取っているのだろう。
 まぁ、荒垣がここにいるのはペルソナ使いとしてではなく、あくまでもアドバイザーとしてなのだが。
 うん? い
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