ペルソナ3
1802話
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来ないのは残念そうだったが、それもペルソナを使いこなせるようにする為と考えれば、文句を言ってはこない。
荒垣はペルソナ云々で若干不満そうにしながらも、そのままタルタロスを進む。
そして特にこれといった事はないまま、タルタロスを上っていき……やがて、8階に到着する。
この階層は、今まで俺とゆかりが進んできた中では最前線に近いのだが……幸いにも、もしくは残念ながら? ともあれ、ここに出てくるシャドウはゆかりの相手ではない。
勿論それなりに厄介ではあるのだが、それでもペルソナを自由に使って戦い……
「あ、ちょっとアクセル! 新しい魔法を覚えたみたい!」
戦闘が終わると、ゆかりが嬉しそうな表情でそう告げてくる。
どうやら今の戦闘でペルソナがレベルアップしたらしい。
本当にこの世界にレベルという概念があるのかどうかは分からないが、魔法を覚えたというのなら多分あると考えても間違いないだろう。
「それでどんな魔法を覚えたんだ?」
この世界の魔法は、俺に取っても非常に珍しい。
いや、まだこの世界の魔法について殆ど何も知らないからこそ、そう思うのかもしれないが。
そんな訳で、出来れば俺としてはこの世界の魔法についての情報は欲しかったのだが……
「ガル、ね」
ゆかりのその言葉に、微妙に残念な思いを抱いてしまったのは仕方がないだろう。
実際、ガルというのは風を使った攻撃魔法だ。
敵が使ってきたのを見た事があるので、大体どんな魔法なのかは分かっている。
もっとも、シャドウが使うのとゆかりが……正確にはペルソナが使うのが同じ魔法であるとは、限らないのだが。
名前は同じであっても、その効果が違う可能性は十分にある。
そうだとすれば、少し興味深いか?
「ゆかり、ガルはどんな魔法なのか分かるか? いや、風を使った攻撃魔法だというのは分かるんだが」
「うーん……そうね、ちょっと待って。……ペルソナ、ガル!」
ペルソナを召喚し、イオがタルタロスの壁に向かってガルを放つ。
それは、シャドウが以前使っていたのと同じような風の刃。
やっぱりか……そう残念そうに思っていると、ふと荒垣が口を開く。
「岳羽、もう1回だ。ただし、今度魔法を使う時は風の刃じゃなくて……そうだな、竜巻を想像してやってみろ」
「え? ……はぁ」
荒垣の言葉を聞き、特に異論はないのか首を傾げながらも、ゆかりは再度召喚器を頭部に向ける。
「ペルソナ、ガル!」
その言葉と共にイオが召喚され、再び壁に向かってガルを放つ。
すると、先程は風の刃として放たれたガルだったが、今度は竜巻として姿を現す。
……ただし、竜巻は竜巻でもかなり規模が小さい、それこそつむじ風とでも呼ぶべきような、そん
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