ペルソナ3
1802話
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法やターミナルについて色々と話すのも面白そうだとは思ったが、今は進む方を優先すべきだろう。
ゆかりと荒垣も特に異論はないのか、そのまま真っ直ぐにタルタロスを進み始める。
3階ではサンダル、4階では短剣といった代物を入手していったが、狙っていたマジックアイテムの類は何も入手出来ない。
そもそも、宝箱そのものがそれ程多く置かれていないってのもあるんだろうが。
「取りあえず、この短剣でも持っておかないか? いざって時に何も武器がないと危険だろ?」
特に使い道のない短剣を荒垣に渡し、ふと以前入手した下駄も空間倉庫から取り出して荒垣に渡す。
「お前……俺をどうしたいんだ?」
何故か不満そうな表情を浮かべる荒垣だったが、別にどうするつもりがある訳でもない。
俺の渡した下駄と短剣を身につけた荒垣は、こうして見ると……一昔前の、いわゆる番長とかそういうのがいた時代の不良に見えないでもない。
全国の高校を統一してやる! とかそんな感じで叫ぶような。
……不思議と、荒垣にはそれが似合ってるような気がしないでもない。
ただ、荒垣にそれを言えば間違いなく怒られると思うんだが。
「特にどうしたいとは思ってないな。ただ、荒垣にいざという時に戦えるようになって貰いたいと思っただけで。……ああ、でもペルソナがあるから大丈夫なのか?」
「駄目よ。荒垣さんの召喚器は私が使ってるんだから」
ペルソナがあるから大丈夫と告げた俺に対し、ゆかりは即座に駄目出しをしてくる。
「あー……そうだったな」
実際にはゆかりが最初にペルソナを召喚した時のように、ペルソナを召喚するのに召喚器は絶対に必要ではない。
それでもペルソナに覚醒したゆかりが、いざペルソナを召喚しようとしても無理だったのを考えれば、やっぱり召喚器というのはあった方がいいんだろうが。
「言っておくぞ。俺は、もうペルソナを召喚するつもりはねえ」
俺とゆかりの会話を聞いていた荒垣が、そんな風に割って入る。
どうやら、今の話に色々と思うところがあったらしい。
荒垣はやっぱり自分のペルソナについて何かあるのか。
……その辺、少し気になるが……聞いても、多分答えないだろうな。
俺と荒垣の関係は、そこまで友好度が高いって訳じゃないし。
「ペルソナを召喚しないなら、尚更いざって時の備えはしておく必要があるだろ」
実際には以前のゆかりのように炎獣でも護衛につけておけば、取りあえず何ともないのだが……ここは、荒垣にも出来るだけ緊張感を持って欲しいので、止めておく。
ちなみに、今日もゆかりに炎獣の子猫は護衛として出していない。
ペルソナを使いこなす為には、やっぱりの緊張感は大事だと思うし。
本人も子猫の炎獣を愛でる事が出
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