暁 〜小説投稿サイト〜
提督していない提督による騒がしい日常
シンカイ化
[5/5]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
と暗くなっていく海を見つめながら俺達は鎮守府へと帰ってきた
まあ俺は戻ってきて早々にぶっ倒れたが
シンカイ化の影響で身体が悲鳴をあげたらしい
一時的にとはいえ身体を作り替えるんだ
そりゃあこうなるわな
ぶっ倒れた俺は艦娘達に担がれて自室へと向かった
部屋には俺と古鷹がいる
なぜ古鷹?と思うだろう
本来は古鷹も主力なのだがいまは練度上げのお供をお願いしている
結構古参で頼りにさせて貰っていた
「まったく...提督も無茶するんだから」
「悪かったって」
「もう無茶しない?」
「...」
だんまりを決め込む俺に古鷹はため息をついた
「昔からそこだけは変わらないね」
「変えてたまるかってんだ」
古鷹はあくびをしながら立ち上がり
「今日の夜ご飯はどうするの?」
「まあ作ろうにもこんな身体じゃな、まず歩けねぇし」
「作ろうか?」
俺はそれはいいよと断った
「そっか、ならなんかあったら呼んでね」
そういって部屋を後にした
身体を起こすことも敵わない今はさすがに飯は食べづらい
ちなみに今、第一は入渠、というか風呂に入っている
バケツ使ったから入渠は必要ないし
「提督ー!!大丈夫かぁぁぁぁ!!」
噂をすればなんとやら...
飛龍がバスタオルを身体に巻いた状態で登場した
「無事だけどとりあえず雑巾がけな」
「大丈夫!!蒼龍がやってる!!」
風呂から上がったばかりの飛龍は妙に色っぽいから勘弁して欲しい
「とりあえず服を着てくれ」
「はーい」
これでいいか、と声がして布と肌が擦れる音が聞こえる
「ちょ、それ俺のTシャツ」
「まあいいでしょ、楽なんだもん」
うちは出撃以外だと私服の艦娘もちらほらいるが好んで制服を着てる艦娘もいる
「だって袴面倒なんだもーん」
いまの飛龍の服装はすこしぶかぶかのTシャツにショートパンツだけ
「なーんか違うなぁって思ってたけど髪乾かしてくれないんだったね」
なんだかんだいつも俺が髪を乾かしているが俺がこの有り様だからなぁ
「悪いが蒼龍辺りにやってもらえ」
「ん、そういえば本当に身体動かないの?」
「首なら動くぜ」
「身体動いてないじゃん」
まあ、まったく動けねぇんだがな!!
「さすがに疲れたから俺はこのまま寝るけど飯は間宮か鳳翔行ってくれ」
はーいと間延びした声を出して飛龍は部屋を後にする
「眠い...とてつもな...く...ね...む...」
どっときた疲れと眠気に襲われ、なす術なく俺は意識を微睡みに落とした
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ