暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
最終章:夢を追い続けて
第56話「意味を遺したい」
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てやれ。」

「っ....!?」

 その指示を間近で聞いた一夏は、息を呑んだ。
 このままでは、死人が出る。それを感じ取ったからだ。

「せ、生徒は撃たせません!」

「先生!?」

 銃口を向けられた生徒を庇うように、山田先生が前に出る。
 そして、そのまま....。

     ダァン!!

「っ.....!」

 銃声が響き、ほとんどの者が目を瞑る。
 しかし、その音は男の方から聞こえたのではなく...。

「あ、当たった...!」

「お姉ちゃん!?何を...!」

 アミタの持つ、銃剣のような武器、ヴァリアントザッパーからだった。
 ISと同じように小型化できるため、今まで隠し持っていたのだ。

「この...クソアマ...!」

 手を撃たれ、銃を取り落とした男を見て、他の男は容赦なく銃を放とうとする。

「シュテルは我と共に撃て!レヴィは取りこぼしを!」

「了解です。」

「任せて!」

 その時、上空から声が響き...。

「剣兵召喚、最大展開...滅ぼせ!」

「炎弾、最大展開...!」

   ―――“レギオンオブドゥームブリンガー”
   ―――“パイロシューター・フルドライブ”

 多数の剣と炎弾が、男たちの銃を狙って降り注いだ。

「(あれは...ユーリの...!)」

 上空を見て、一夏は誰がやったのか理解する。
 チヴィットにはISと同じくエネルギーが内蔵されている。
 それを利用し、ディアーチェ達は攻撃を行ったのだ。

「ちぃ...!この、くそが...!」

「きゃぁぁあああああああ!!」

 銃を狙ったからとは言え、威力も弱く、半分ほどの男はすぐに動こうとした。
 また、剣と炎弾が降り注いだため、生徒のほとんどが慌てふためいていた。

「(混乱...!まずい、これは...!)」

「させないよー!」

 逃げ惑う生徒と、それを撃とうとする男。
 それらの間を小さな影が駆けまわり、銃を切り裂いていく。

「くっ、数が多い...!やはりチヴィットの体では限界があるか...!」

「...ですが、援軍も来ました。」

 二人の弾幕と、レヴィの攪乱。しかし、それでも足りなかった。
 だが、アリーナの一つの入り口から呻き声が聞こえた後、何人かが飛び出してくる。

「こっちよ!」

「っ!お嬢様!」

 そこには、倒れた何名かの男と、楯無達がいた。
 それを見た虚はすぐさま他の生徒をそちらへと誘導していく。

「(やば...!展開が早すぎて追いつけない...!)」

 混乱に混乱が重なるような事態に、一夏はついて行けない。
 恭也達が暴れまわるように男たちを押さえに
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