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魔法少女リリカルなのは 〜最強のお人好しと黒き羽〜
第三十四話 誓いをここに
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 撫でたい衝動はあれど、未だショートした柚那とフェイトを離すのはとても危険なので、このまま二人が復活するのを待つしかない。

「あ〜……なんか、お邪魔かな?」

「アタシも、いない方がいいかい?」

 そんな俺を、ユーノとフェイトの使い魔が困り果てた表情で見つめていたのに気づいたのは、二人がそんな一言を発してからだった。

「あーっと……いや、積もる話もあるから、いてくれるとありがたいかな?」

 そんな二人にはできればこのまま俺たちがアースラへ戻るのを待って欲しい。

 どのみち使い魔からも聞かないといけないこともあるし、イル・スフォルトゥーナのようにいなくなられても困る。

「はぁ……分かったよ。 アンタを信じるよ」

「俺のことは黒鐘でいいよ」

「ならアタシのことはアルフって呼んでいいよ。 フェイトがこんなに信頼してる相手なら、アタシも信頼できるからさ」

「そうか、ありがとう。 それじゃよろしくな、アルフ」

 こうして俺とアルフは、俺が女子四人に囲まれていると言うとても不思議な絵面で友情関係を築いた。

 ――――ちなみにアースラに戻れたのが柚那とフェイトが復帰したとき。
  
 それはアルフと名前を交換し合ってから二時間後のことだった――――。
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