暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第4章:日常と非日常
第123話「嫌い」
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し、優輝が霊力で念を送って指示をし、全員が攻撃に備える。
 優輝以外が霊力の障壁を幾重にも張り、優輝は霊力を集束させる。
 優輝が司の砲撃を軽減し、障壁で残りを受け止める算段だ。

   ―――“サクレ・クラルテ”

「(来る!)」

 極光が部屋を埋め尽くし、拘束されている神夜を呑み込んだ。
 そのまま、砲撃は壁に…優輝達がいる所へ飛んでくる。

「はぁあああああああ!!」

 優輝が砲撃を放ち、他の皆は障壁に力を込めた。





「いい?今回は何とかなったけど、今度からはちゃんと場所を考えなさい。確かに優輝の事で怒るのは理解できるけどね?」

「うぅ…………」

 …決闘が終わり、クロノ達の所に戻った優輝達。
 皆がいる場所で、椿は司に対して説教をしていた。

「いやぁ、優ちゃんの盾がなかったら焼けてたよ。司ちゃんの…と言うより、天巫女の攻撃は受けたくないなぁ…」

「闇を祓う光だからな…。吸血鬼な葵には効果抜群だもんな」

 そう。司の砲撃は優輝の砲撃、椿たちの障壁を以ってしても防ぎきれなかった。
 そこで優輝は盾を創造し、それで防いだのだ。
 魔力と相性のいい霊力であっても、物質化させれば普通に防ぐ事ができた。

「(……砲撃でしばらく視界が悪くなってて助かった…。まさか、霊術による変身が解けてしまうとは…)」

 そして、全力の霊力行使だったため、優輝は防いだ後変身が解けていた。
 幸い、視界が遮られている間に魔法で変身し直したため、見られていなかったが。

「あの時以来だが、凄まじいなあの砲撃は…。なのはのSLBでも場合によっては敵わないぞ…」

「その場にある魔力を集束させて…だからねぇ。いや、なのははなのはでおかしいでしょあれ。しかもそれ、逆に言えば場合によってはジュエルシード並の出力出せるって事だし」

「……なんか、収拾つかないわね」

 そう呟いたアリサは、フェイト達がいる方を見る。
 あそこまで完膚無きまで神夜がやられた事に動揺しているようだ。
 そして、説教している椿とされている司。…中々カオスな空間になっていた。

「結構混乱してて私達がデバイスで霊術を使ってた事、スルーされてるね」

「これ以上厄介になってほしくないから、助かるのだけどね。」

 アリサとすずか、アリシアが戦闘もこなせるようになっている事を、一部を除いてまだ知らない。今回はそれがばれそうになったが、他の事で気が付かなったらしい。

「…それで、ずっと無言で見てたあんたは、どう思ったの?」

「………」

 じっと映像を見続けていたなのはに、アリサは問いかける。

「どうって言われても…司ちゃん凄いなぁって…」

「あいつに対しては?」

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