669部分:第五十二話 パヤパヤ、噛まれるのことその八
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第五十二話 パヤパヤ、噛まれるのことその八
「象さんのことはこれではっきりしましたね」
「間違いなく」
二人で話す。そしてだった。
孟獲はだ。ここで言うのであった。
「それで御前達は何にゃ?」
「何とは?」
「だから何者にゃ」
こう関羽にまた言う。
「何でこの南蛮まで来たにゃ」
「まさか攻めてきたの?」
「この南蛮に」
「だったら敵?」
トラ達がここで警戒を見せる。
「悪い奴は許さないぞ」
「それならもう」
「数で勝負するよ」
いきなりであった。三人がすぐに増えてきた。次からつぎにだ。三人はどんどん増えてきてだ。あっという間に密林を埋め尽くしてしまった。
「な、何なんだ」
「急に増えてきたのだ」
その彼女達に囲まれてだ。関羽と張飛が驚きの声をあげる。
「同じ顔の者達が急に」
「次から次になのだ」
「そうにゃ。南蛮を甘く見るにゃ」
ここで孟獲が高らかに言うのであった。
「攻めて来る悪い奴には容赦しないのだ」
「容赦しない?」
「攻めて来る場合はなのだ」
「そうにゃ。自分達の身は自分で守るにゃ」
腕を組んでだ。そのうえでの言葉だった。
「それが南蛮の掟にゃ」
「ですからそれはですね」
劉備はだ。周囲が警戒するその中でもいつもの調子だった。
「私達は別に攻めたりとかは」
「違うというにゃ?」
「はい。御願いがあってここまで来ました」
「本当にゃ?」
孟獲も最初はそのことを信じようとしなかった。目を顰めさせての言葉だった。
「御前達が悪い奴じゃないっていう証拠はあるにゃ?」
「あるよ」
「それ確かなこと」
ここでだ。孟獲に対してチャムチャムとタムタムが言ってきた。
「僕が話そうか」
「タムタムそのこと知っている」
「二人共いたにゃ」
孟獲はここで二人のことに気付いたのだった。
「今まで何処にいたにゃ」
「だから。この人達と会って」
「それでここまで案内した」
「そうだったにゃ」
それを聞いてだ。孟獲も納得したのだった。
「二人がそう言うのならそれなら」
「そうだよ。この人達ね」
「剣をなおしに来た」
二人は孟獲にこのことも話した。
「こっちの桃色の髪の人」
「劉備という」
「こっちの人がね」
「自分の剣をなおしに来た」
こう孟獲に話していく。
「自分の剣をね」
「それで来た」
「剣をにゃ?」
それを聞いてだ。孟獲は首を傾げさせながら述べた。パヤパヤは既に彼女の頭に来てだ。被りものの様になってくつろいでいた。
その象を頭にやってだ。そうして話すのだった。
「それなら鍛冶屋に行くといいにゃ」
「それがなんです」
今度は劉備が話してきた。
「私の剣は特別な剣でして」
「特別にゃ」
「はい、劉家
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