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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第九十六話 新生・自由惑星同盟、帝国侵攻呼び水に向けて準備します。
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に、どうせ何らかの意図をもってこちらにやってきたとしてもすぐに『支配』してやるだけの事。わざわざ私の支配下に入ってくるのですから、それを拒む理由はないはずよ。」
「おっしゃる通りですわね。」
カトレーナが微笑んだ。
「それでもなおフェザーンにとどまってフェザーンに忠誠を誓う人間は跡形もなく消し去るだけの事。あるいは地球教に対しての忠誠かもしれないけれど、私にとってはどちらでも変わりはないわ。」
シャロンの戦略は既に決定している。帝国に対してはこちらから侵攻をかけるのはただ一つ、フェザーンを消滅させることそれだけだ。その上で帝国の怒涛の侵攻を誘い、縦深陣形をもってこれを奥深くに誘い込んで徹底的に殲滅する。シャロンの眼中には同盟市民の犠牲の要素は一分子もない。いくら同盟市民が犠牲になろうと知ったことではなかった。シャロンの目的は同盟の存続などでもラインハルトなどでもなくイルーナらかつての転生者なのだから。
そう、だから人間特攻であろうともシャロンは躊躇いなく使用することを決めていたし、実際秘密裏にそれを研究させていたのである。
(なんなら自由惑星同盟、いえ、この銀河全域の崩壊と引き換えにしてでも、私はイルーナたちを殺す。殺しつくしてやるわ。)
ククク、とシャロンの唇から笑みがこぼれた。
* * * * *
「カロリーネ・エクレール中尉。」
執務室に呼ばれたカロリーネ皇女殿下はドキドキものだった。何しろ一介の中尉の処分にヤン・ウェンリー自らが執務室に呼んで処分を言い渡すのである。本来であれば尉官に関しては准将が処分を言い渡すのであるが、今回は特別だった。表向きはカロリーネ皇女殿下の上の上司であるシンクレア准将が言い渡すのだが、そのカレン・シンクレア准将の部屋に来てみると、司令官閣下自らがいたというわけだ。傍らにフレデリカ・グリーンヒル大尉、カレン・シンクレア准将、そして前任のウィトゲンシュティン予備役中将が立っている。
「一介の中尉にどうして司令官が同席しているか、そう言いたそうにしているね。」
ヤン・ウェンリー中将が心持表情を緩ませた。
「・・・はい。」
「その話は後にして、まずは処分を言い渡そうか。君も昨日からずっと眠れないようだったからね。」
カロリーネ皇女殿下の眼の下のクマを目ざとく見つけたヤンはおもむろにシンクレア准将に目を向けた。シンクレア准将は進み出てカロリーネ皇女殿下の前に立った。
「カロリーネ・エクレール中尉。」
「・・・はい。」
「貴官を少尉に降格し、三か月の減給処分とする。」
内心と息を吐いた。安堵と落胆の入り混じったものだった。安堵はもっと重い処分を覚悟していた事、落胆は自分が独りだけ引き離される事に対するものだった。
「謹んで、承りました。そして、この度は申し訳ありませんでした。」
カロ
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