ペルソナ3
1800話
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略していき、宝箱から幾らかの現金や、何故か出てきた傷薬といったものを入手しながら階段を見つける。
「今日は5階のターミナルでエントランスに戻って終わりって事でいいか? 色々と疲れてるだろうし」
視線をゆかりの方に向けながら、そう告げる。
何だかんだと、今日の戦いは全てゆかりがイオで行った。
そうである以上、ゆかりが疲れているのは当然だろう。
体力的なものそうだが、どちらかと言えば精神的な疲れの方が大きい筈。
……さっきのやり取りで、精神的な疲れが一気に増したのでは? と一瞬思ったが、多分それは気のせいだろう。……うん。
「そうね。誰かさんのおかげで思いっきり疲れたわ」
何故か、ゆかりが俺の方を見ながらそう告げてくる。
俺は無罪だと、胸を張って言いたい。言いたいが……きっと聞いてくれないだろうな。
「ま、俺は今日付き合っただけだし、これで終わるってんなら構わねえぞ。……結局俺がアドバイスしたのは、最初だけだったみたいだけどな」
「そうでもないぞ。ペルソナに詳しい荒垣がいるから、ゆかりも落ち着いてああいう風にペルソナを召喚出来たんだろうし」
「そうよ。荒垣さんがいなくてアクセルだけだったら、一体どんな無茶をさせられた事か」
「……ふん、確かにな」
荒垣は何故かゆかりの言葉に同意するような返事をする。
いや、何でだよ。
「ああ、ちなみに明日からも荒垣には付き合って貰いたいんだが、構わないだろ?」
「はぁ? 何でだよ。岳羽ももうペルソナを使えるようになったんだし、構わねえだろ?」
「ペルソナについて詳しい奴がアドバイザーとして側にいてくれれば、こっちとしては助かるしな」
「……却下だ」
そう呟いた時、少し前までは薄らとではあっても笑みを浮かべていた荒垣の表情は、苦渋に満ちていた。
……どうやら、桐条グループに対して色々とあるゆかりと同様に、荒垣の方にも事情があるらしいな。
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