ペルソナ3
1800話
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し潰したり轢いたりといったように、物理的な攻撃で倒していたのを考えれば当然かもしれないが、それでも実際にこうしてイオに触れる事が出来るというのは、少しだけ驚いた。
そして俺が触れている状況で、やがてタイムリミットがやってきたのだろう。イオの姿が消えていく。
「……で? 結局何がしたかったの?」
疑問を含んだゆかり声に、俺は口を開く。
「第三者でも、普通にペルソナに触れる事が出来る。つまりこれは、戦闘の途中でいざという時にペルソナを空中に召喚して足場にしたり……といった真似が出来る訳だ」
何故かその言葉に、ゆかりだけではなく荒垣までもが嫌そうな表情を浮かべる。
「何か変な事を言ったか?」
「あのね……一応言っておくけど、ペルソナってのは私の一部みたいなものなの。つまり、アクセルの言うとおりにした場合、私を空中に放り投げて足場にするとか、そんな風に言ってるようなものなのよ?」
「……そうなのか?」
ゆかりの言葉に確認の意味も込めて荒垣に視線を向けると、そこでは荒垣も渋い表情を浮かべながら頷きを返す。
「あー……ペルソナ使いとしてあまり好まないってのなら、取りあえずそういう手段があるという事だけは覚えておいてくれ」
「分かったわよ」
「大変だな」
「……ええ」
何故かゆかりと荒垣はお互いに分かり合ったように視線を交わしていた。
うーん、そんなに変な事を言ったか?
別にそこまで気にするような事じゃないと思うんだが。
そう考え、先程のゆかりの言葉を思い出し、ふと気が付く。
「ん? ペルソナがペルソナ使いの一部的な感じなら……俺はさっき、ゆかりの身体を勝手に触りまくっていたってのと同じなのか?」
口にした瞬間、ゆかりの顔が急激に赤くなっていく。
「い、いきなり何を言ってるよ! 馬鹿じゃない? てか、ばかじゃない!?」
相変わらず、テンパると同じ言葉を繰り返すな。
もっとも、今回は2回目の言葉により力が込められていたようだが。
不意打ちだった分、ゆかりの精神に効果的なダメージを与えられたのだろう。
「あー……うん。悪かった。悪かったらから、こっちに銃口を向けるなって」
召喚器の銃口をこっちに向けるゆかりを落ち着かせる。
元々物理攻撃に対しては絶対的な耐性のある俺だが、だからといって銃口を向けられても平気な訳じゃない。
勿論、召喚器である以上、銃口はあっても当然弾丸の類は出ないんだが。
そうして数分程でゆかりを落ち着かせる事に成功する。
「アクセルは、もうちょっとデリカシーとかそういうのを勉強した方がいいわよ。それにセクハラとか」
落ち着きはしたが、まだこうして不機嫌そうではあったが。
ともあれ、それからも4階を攻
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