暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1800話
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こでその辺の研究をしているのかを聞いてみてもいいのだが、桐条グループとは関わらない方向で進めているというのに、わざわざその辺の話を聞くというのも、こっちを怪しんでくれと言ってるようなものだろう。
 ましてや、その話を聞いてからすぐに桐条グループの研究所とかに襲撃を仕掛けたりすれば……ああ、別に荒垣に聞かなくてもいいのか。
 桐条グループの持つ研究所かどこかに侵入して、そこからシャドウミラーの技術班謹製のハッキングツールを使って情報を抜き出せばいいのだから。
 よし、ならわざわざ荒垣にその辺について話を聞く必要はないな。

「分かった。じゃあ、その辺はこっちで独自に研究していくよ。ゆかりはそれなりにペルソナを使えるようになってきているし」

 その言葉に、荒垣は微妙な表情を浮かべる。
 まぁ、実際ある程度ペルソナを使いこなせるようになってきているのは間違いないが、それが他の面子……荒垣を始めとして、以前からペルソナを使っていた者達と同様かと言われれば、間違いなく否と言うしかないのだから。
 だが、ペルソナに覚醒したのが昨日で、実際にきちんと使うようになったのが今日からだと考えれば、十分にペルソナを使いこなしている方だと思うんだが。
 ともあれ、現在の俺達がいるのは4階。
 2階と3階では色々と歩き回って、ゆかりがペルソナを使って戦う為の訓練に費やしてきたのだが……相変わらず、タルタロスは毎日影時間になると構造が変更するんだよな。
 おかげで、タルタロスの内部をスムーズに移動する事は出来ない。
 出来れば、何とかこの毎日のように内部構造が変化するのを止めて欲しいところだが。

「ねぇ、アクセル。そう言えば明日の準備はしてる?」

 こっちに近づいてきたゆかりが、不意にそんな風に声を掛けてくる。
 明日? と一瞬疑問に思うも、すぐに花見の事だというのを理解する。
 まだ2月だというのに、何故かもう桜が咲いているというのを、TVでやっていたのだ。
 それで、折角だから花見に行こうという話になったんだが……

「準備と言ってもな。何か必要な物はあるか? 料理とかは、それこそ明日にでも花見に行く前に買えばいいだろうし」
「……花見?」

 俺とゆかりの会話に首を傾げる荒垣。
 どうやら、2月に咲いた桜という話は知らなかったらしい。

「まだ2月なのに、桜が咲いた場所があるんだよ。丁度TVでやってたからな。それを見に行こうと思って」
「……随分とアグレッシブだな、お前達」
「俺の場合、影の転移魔法があるからな。多少遠い場所であっても、特に問題なく移動出来るし」

 そう告げると、何故か荒垣は再び呆れた表情を浮かべる。

「お前については、もう考える事を諦めたよ。本当に、お前はどこからやって来たんだ?」

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