4.経緯と頭のおかしい魔女っ子と誤解
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か?」
どうやら捨てられそうなのを察して捨てられないように説得しているようだ。
「いやいやいや、その強力な力は俺達みたいな駆け出しの弱小パーティーには宝の持ち腐れだ!」
「いえいえいえ、弱小でも駆け出しでも大丈夫です!私も上級職ですけど、レベル6ですから!ねえ、私の手を引き剥がそうとしないでほしいです!」
「いやいやいやいや、1日1発しか魔法使えない魔法使いとかないわー!」
しかしカズマさんもどうにかパーティーから抜けてもらおうとめぐみんを説得し返しながら振り落とそうとする。
だがめぐみんはなんとしてもパーティーに残してもらおうと和真さんをホールドして振り落とされないよう抵抗する。
てかめぐみん、レベル6だったんだ。
そしてとうとうカズマさんは言葉遣いを荒くしてぶっちゃけだした。
「おい放せ!お前他のパーティーでも捨てられた口だろ!離せって!というか、ダンジョンにでも潜った時には爆裂魔法なんて狭い中じゃ使えないしいよいよ役立たずだろ!」
うん、たしかに他の魔法使えないんじゃダンジョン行っても役立たず以外の何者でもないな。
別に撃てないわけではないが撃ったらダンジョン崩壊して生き埋めになるのがオチだ。
「お前を入れるくらいなら、いろんな技の使えるポケモ…じゃなくて使い魔を使えるユウキを入れるわ!」
あれ?さりげなく勧誘されてる?
まあ別に構いませんけど、振りほどこうと暴れると粘液が飛び散ってくるので暴れないでもらえませんか?
あ、ミミッキュ。”まもる”で粘液防ぐなら俺も”まもる”の中に入れてくれない?
「もうどこのパーティーも拾ってくれないのです!荷物持ちでもなんでもしますから!お願いです!私を捨てないでください!」
じゃあ、他の魔法覚えろよ。そしたらまだパーティーに残しとく価値あるだろうし。
覚えても爆裂魔法しか使わないとか言ったら話は別だけど。
2人の言い合いを聞いてそんな事を考える。
すると後ろで通行人の女の子3人が俺達を見ていたようで、カズマさんを指さしながらあらぬ誤解を招くような事を言い出した。
「見て、あの男小さい子を捨てようとしてる!」
「え!?」
「隣には粘液まみれの女の子も連れてるわよ!」
「あんな小さい子を弄んで捨てるなんてとんだクズね!」
「見て、女の子は2人ともヌルヌルよ!いったいどんなプレイをしたのよあの変態!」
「ち、違−−−−う!!」
いや、ヌルヌルなのはカエルに食われた2人の自業自得で別にカズマさんは変なプレイなんてしてませんからね。
「きっと一緒に歩いてるあの男もあいつの仲間よ!」
「え?」
一緒に歩いてる男って、もしかして俺のこと?
「きっとあの頭に乗ってるぬいぐるみを使って変なプレイをしたに違いないわ!」
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