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この素晴らしい世界にポケモントレーナーを!
4.経緯と頭のおかしい魔女っ子と誤解
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「マジでか?」」
「マジです。」

マジでそうみたいだ。
いやいやいやいや、おかしいだろ。
そんなポケモンで言う”はかいこうせん”みたいな(威力は高いが使ったら1ターン動けなくなる)魔法が使えるんだったらそれより下の魔法くらい使えるだろ?

「え?爆裂魔法が使えるレベルなら、他の魔法だって使えるでしょう?」

アクアさんも俺と同じ意見のようだ。

「私なんか、宴会芸スキルを習得してからアークプリーストの全魔法を習得したし。」

うん、それはそれでおかしくないか?
プリーストって僧侶だろ?
なんで宴会芸のスキルなんて取ったんだよ。
てかなんでプリーストのスキルより先にそっち覚えたんだよ。
するとそれを聞いためぐみんが急に熱弁しだした。

「私は、爆裂魔法をこよなく愛するアークウィザード。爆発系統の魔法が好きなんじゃないんです、爆裂魔法だけが好きなのです!たしかに他の魔法も覚えれば楽に冒険ができるでしょう。でもダメなのです!私は、爆裂魔法しか愛せない!たとえ1日1発が限度でも!魔法を撃った後に倒れるとしても!それでも私は、爆裂魔法しか愛せない!だって私は、爆裂魔法を使うためだけにアークウィザードの道を選んだのですから!」

うん、初対面の相手に心の中でとはいえこんな事を言ったら失礼だろうが言わせてもらおう。
この子頭おかしいんじゃないか?
爆裂魔法が好きでそれを極めたいというのはまだわかる。
でもだからって爆裂魔法だけしか使わないというのはおかしいだろ。

「素晴らしい、素晴らしいわ!非効率ながらも、ロマンを追い求める姿に私は感動したわ!」

いやアクアさん、非効率どころの話じゃないから。
1発撃ったら動けなくなるからそこを襲われでもしたら終わりだから。
あなたも少し頭おかしくないか?
ほら、カズマさんの顔見てみなよ。
もうなんか「こいつらもういろいろダメだわ。」みたいな顔してるもん。
すると今度はカズマさんが俺の方、というか俺の背中にいるめぐみんの方を見ながら笑顔を向けてきた。
そして

「そっかー、多分茨の道だろうが頑張れよー。ギルドに付いたら報酬は山分けで、機会があったらどこかで会おう。」

と言って背中を向けた。
うん、これたぶん報酬受け取ったらめぐみん捨てるつもりだな。
まあ今の話を聞いたらそうなるわ…。
するとそれを聞いためぐみんが俺の背中からカズマさんの背中に跳び移った。
あれ、動けないんじゃなかったの?
そしてカズマさんに跳び移っためぐみんがカズマさんの耳元で囁き出す。

「私の望みは、爆裂魔法を撃つ事のみ。なんなら、無報酬でも良いと考えています。そう、アークウィザードの強力な力が今なら食費と雑費だけで…。これはもう、長期契約を交わすしか無いのではないだろう
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