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4.経緯と頭のおかしい魔女っ子と誤解
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レンガの家々が立ち並ぶ中世ヨーロッパを思わせる石造りの街、アクセル。
歩いてきたので時間が掛かってしまい夕方になってしまったが、俺は助けた3人と共にようやくアクセルの街へと辿り着いた。
そしてとりあえず、カエルに食われていた女子2人が粘液を洗い流したいと言うので、まずは銭湯に向かうことになった。
そして街を歩きながら互いに自己紹介し、何故女子2人があんな(カエルに捕食される)事になっていたのかを聞いていた。
名前はジャージの人がサトウ カズマさん、水色少女がアクアさん、そして俺が背負っている魔女っ子がめぐみんというそうだ。
めぐみんという名前を聞いてあだ名かと思ったが本名らしい。
アクアさんが教えてくれたのだが、めぐみんは紅魔族という種族でその種族はみんな変な名前を持っていてめぐみんのような名前の人が当たり前なんだそうだ。
まあ今はそんな話は置いといて、なんでも彼等は冒険者で、3人でパーティーを組んであのカエルを討伐するクエストを受けていたんだとか。
ちなみにそのクエストは昨日が初日で、最初はカズマさんとアクアさんだけだったのだが2人じゃ無理そうという事でメンバー募集をし、今日めぐみんを入れて再挑戦したらしい。
しかし女子2人、アクアさんの方は効き難いと言われてる打撃攻撃でカエルに立ち向かっていき返り討ちにあいカエルに捕食、めぐみんの方が使うと魔力切れになって動けなくなる1日1発しか撃てない爆裂魔法というのを使い動けなくなった所をカエルに捕食され、結果あのような状態になったとの事らしい。
なるほど、そこに俺がリザードンで飛んできて現在までに至ると。
ちなみに俺が聞いた爆発音はその魔法が放たれたときの音だったらしい。
しかしアクアさんの方はクエストを受注するときに受付から聞いていたそうなので自業自得だが、めぐみんの方はなんでそんな魔法を使ったのだろう?
聞いた所この魔女っ子、職業はアークウィザードという魔法使い職の上級職なんだとか。
それだったらその魔法じゃなくても他に使える魔法がありそうなものだが。

「聞こえた音だけで使った魔法がどんだけの凄い威力なのかわかったけど、あんなカエルぐらいだったらそんな高威力の魔法じゃなくてもっと威力の低い別の魔法でも倒せたんじゃないか?」
「そうだな、これからは緊急時のとき以外爆裂魔法は禁止な。これからは他の魔法で頑張ってくれよ。」

カズマさんが俺の考えに賛同し、今日使った魔法に禁止令を出す。
するとそれに対し、魔女っ子からとんでもない答えが返ってきた。

「使えません。」
「「は?」」

この魔女っ子は今何と言った?
使えません?
それはつまり、あの爆裂魔法という奴しか使えないということか?

「私は爆裂魔法しか使えないんです。他には一切魔法は使えません。」

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