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純血
第二章
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ていく。
「言っていいかな」
「旅行かな」
「うん、そうした形になるかな」
 僕の家は店をやっている。京都の四条で観光の品を売っている。その手伝いもあるが祇園祭、京都最大の祭りの後なら少し休みをもらえる。その時に行こうと思ったのだ。
 それで彼にこう言ったのだ。
「それでだけれど」
「僕の村に」
 彼は僕の言葉に顔を曇らせた。元々白い顔がさらに白くなった様に見えた。
 その顔は少し俯いた。だが、だった。
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