蒼雷の恋慕 05
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うが。我の本命はそちらだ。だだ断じてショウではない。そちらはついでだ」
「そっか」
どうやらレヴィは納得したようだな……何か今日の我って打たれ弱くない?
下手したら学生時代並かそれ以上に打たれ弱くなってるように思えるのは我の気のせいだろうか。で、でも仕方ないであろう。だってあのレヴィが唐突に現れて好きの違いを教えてなどと言ってきたのだぞ。しかも我の心を読んだかのような絶妙に発言もしてきたりするし……
「なら早めに帰らないとね。ショウ達の弁当のためにも。ボクの聞きたいことを聞くためにも! よし、そうと決まれば帰るよ王さま!」
「え、きゅっ急に引っ張るでない。危ないであろうが!?」
「あはは、大丈夫大丈夫。だって王さまだし」
貴様の中で我は何でもできる完璧超人なのかもしれんが、現実の我は出来ないこともそれなりにあるからな。大抵のことは努力でできるようにしてきたが……
「分かった、分かったから走るでない」
「急いで帰るんだから走らないと」
「貴様ほど我は体力バカではないのだ。それに買い物もして帰らねば弁当の仕込みが出来ぬであろうが!」
「むぅ……なら仕方ないかな。じゃあまずは買い物だね」
「うむ……レヴィよ、手は放してもいいと思うのだが?」
「別にこのままでもいいじゃん。ボクと王さまの仲なんだし」
「……まったく貴様という奴は。まあ迷子になられても困るから別に構わんがな」
「王さま、いくら何でももう迷子なんかならないぞ。いつまでも子供扱いしてほしくない」
「ならばされないように努力するのだな」
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