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新訳紅桜篇
6 恋は人を、盲目にする。
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う思いながら部屋の前に来ると、なぜか、高杉がいた。


  

  _「お前、何をしている?」


  高杉は、煙管をふかしながら、こちらを見て言った。


  _「お前、今日はオレと一緒に寝ないか?」



  …なんだ、突然。おもりか?



  _「…なぜ?…寂しいのか?1人で眠れぬのか?」


  私はそう言って、高杉(あいつ)の反応を見る。
  

  _「いや、お前と相談したいことがある。
    ほかのものに聞かれると、厄介なのでな。」




  …なんだ、相談か。なんか胡散臭いが、付き合ってやろうか…。

  だがとにかく、証拠は隠滅しておかないと…。
  バレたら、困る。


  _「…なるほど。分かった。では、準備をしてくるから、しばし待たれよ。」



  _「ああ。待ってやらァ。」





  そして私は、とりあえず、魔法の部屋へ行き、周りに人がいないかを確認した後、
  呪文で、鍵を開けた。


  急いで出来上がっているポリジュースに栓をして、薬箱のポーチに入れた。

  そして、魔法でラベルを書いて、張らせた。



  それをしている間に、暖炉の火を消して、戸締りをしてきた。


  そして、来た時と同じように、またロックをかけた。



  そして、羽織をはおりなおし、タンスからペンダントを取り出して、首にかけた。


  寝ている間に獣が動かないように、封じるための魔法がかかっている。



  準備を済ませると、部屋を出て、高杉とともに、高杉(あいつ)の部屋に行った。




  
  部屋に入ると、そこにはもう、寝床の用意がしてあった。




  _準備がいいな、おい。



  苦笑いしながら、高杉(あいつ)を見る。
  だがあいつは、奥のタンスの方へ歩いて行った。


  そして、何かの書類を出してきた。



  _なに、あれ?





  高杉は、その書類を持ってきて私に見せると、口を開いた。


  _「いいか、これは、今度の『江戸を火の海にする計画』の、計画書だ。
    お前には、これから重要な役割を演じてもらう。



  まさか、紅桜をもって、戦う…とかじゃないよね?



  _ この計画の、最も重要な部分……つまり、紅桜を真選組にバレないように工作する部分だ。


    お前は元…いや、現役の殺し屋だ。スパイ活動だって、今までずっとしてきただろう?

    その工作力を、オレたちのために使ってほしい。
    どうだ?やれそうか?」


  返事に
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