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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
664部分:第五十二話 パヤパヤ、噛まれるのことその三
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第五十二話 パヤパヤ、噛まれるのことその三

「もう洗ったし」
「奇麗なものじゃ」
「はうう、洗う場所が多い胸って」
「羨ましいですう」
 これが二人の意見だった。そしてだ。
 馬超と関羽はだ。趙雲に絡まれていた。
「だ、だからいいって」
「身体を洗うこと位一人でできる」
「まあそう言うな」
 必死に拒もうとする二人にだ。趙雲は妖しい笑みで返すのだった。そのうえで二人に自分の身体を絡みつかせてだ。こう囁くのだった。
「真名で呼び合う仲ではないか」
「それとこれとは別だろ」
「何故身体を洗い合う必要があるのだ」
「それもまた親睦のうちだ」
 自分の胸を馬超のその胸と重ね合わせ前から囁く。
「違うか?翠よ」
「だ、だからあたしはいいって」
「こら、星」
 左手は関羽の胸にいっている。
「そこは止めろ。そんなことをすれば」
「どうだというのだ?」
「そ、そこは・・・・・・」
 胸をまさぐられてだ。関羽は困った顔になる。
 そのうえでだ。頬を赤らめさせて言うのだった。
「だからそこは・・・・・・」
「ふむ。そこは?」
「弱いのだ・・・・・・」
 こう言うのだった。
「だからだ。触るのはだ」
「ふむ。御主の弱点はそこか」
 趙雲は目を少し見開いて述べた。
「成程な。よくわかった」
「何がわかったのだ」
「何、こちらの話だ。それに」
 今度はだ。馬超のその背筋のところに手を回して上から下になぞる。すると。
「はうっ・・・・・・」
「御主はここだな」
「待てよ、背中は」
「背中は駄目か」
「ちょ、ちょっとやばいだろ」
 いじらしげな、かつ悩ましげな顔での言葉だった。
「そこは。だから」
「御主は背中か」
「だから何だってんだよ」
「何、身体を洗っているだけだ」
 あくまでこう言う趙雲だった。
「それは嫌か」
「だからそんなのは自分でするからよ」
「構わないでくれ」
 二人で趙雲に言う。
「それはもうな」
「頼むからだ」
「わかった。ならこれでだ」
 頃合いと見てだ。それでだった。
 趙雲は二人から離れた。そのうえで言うのだった。
「これ位にしておこう」
「だから何で最近あたし達にそんなに絡むんだ?」
「何を狙っている」
「だから私はどちらもいけるのだ」
 思わせぶりな笑みでだ。二人に話す。
「男でも女でもな」
「だからだというのか」
「それでかよ」
「その通りだ。無理強いはしないがな」
「今のはそれではないのか」
「どう見たってそうだろ」
 これが二人の抗議だった。しかしそれは平然と無視する趙雲だった。 
 一行はそれぞれ楽しくやっている。男のタムタムは当然いない。しかしチャムチャムもいてミナと川の中で身体を洗っているのだった。
 
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