ペルソナ3
1799話
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2人。
これは、俺やゆかりと年齢が近いというのもあるし、同時にペルソナ使いだからというのもある。
「どうする?」
視線をゆかりに向けると、難しい表情で考えているのが見える。
桐条グループにはまだ接触したくない……か。
それでいながら、防具も欲しい。
そうなると、やっぱりというか当然ながらこうして迷ってしまうのだろう。
1分程考え……やがて、ゆかりは申し訳なさそうに俺の方に視線を向けてくる。
「ごめん、アクセル。もう暫く防具は今のままでいい? 前衛のアクセルには色々と迷惑を掛けてしまうと思うけど」
結局そういう事になったらしい。
まぁ、よっぽど上層部までいかなり限り俺は多分大丈夫だと思うし、それこそいざとなれば、ゆかりが装備出来ないプロテクターが空間倉庫の中に入っている。
「ま、それならそれで構わない。ゆかりの場合は護衛に炎獣を出しておけばいいしな。……それに、ゆかりは怪我をしても回復魔法があるし」
「そう、ね。……勿論、あまり怪我はしたくないんだけど」
憂鬱そうに溜息が吐き出される。
その気持ちは分からないでもない。
特に大きいのは、怪我もそうだが、やはり防具……服だろう。
俺達は別に誰かに頼まれてこのタルタロスを攻略している訳じゃない以上、当然のように給料の類は出ない。
出るのは、それこそ宝箱の中に何故か入っている現金とかだが、それだって毎回必ず入手出来る訳じゃない。
……まぁ、いざとなったら俺が宝石とか金塊とか現金とかを出してもいいんだが、ゆかり本人はそれを嫌がるだろう。
基本的に自分の事はきちんと自分でやりたいと……他人に頼りたくないと思っているのだから。
「ま、しょうがない。ダンジョンで見つけた現金とか宝石とかそういうのは、ゆかりの戦力を整える為の資金として使えばいいか」
「……ありがと」
照れくさいのか、視線を逸らし、頬を薄らと赤くしながらゆかりが感謝の言葉を告げてくる。
そんなゆかりの様子に思わず笑みを浮かべ……先程から少し気になっていた事を、荒垣に尋ねる。
「なぁ、武器や防具を用意してくれる相手がいるって事は……もしかして、マジックアイテムの類を用意してくれる相手もいるのか?」
「マジックアイテム? ……ああ、そうだな。ポロニアンモールにBe blue Vってアクセサリー屋があるのを知ってるか?」
「あー……あったか?」
「私、知ってる。女の子に結構評判のいいお店よ。それでいて値段もそんなに高くないんだけど……もしかして……」
ゆかりの視線に、荒垣は頷く。
「そうだ。Be blue Vも桐条グループが関係している店だ」
まぁ、ポロニアンモールは元々桐条グループが率先して開発していった場所だって話だし、
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