暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1799話
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
装備品の類は完全にそっち任せだった可能性もあるが。
 ともあれ、今頼れるのは荒垣か……もしくは、ショートボウが出てきたのを思えば、タルタロスの宝箱しか期待出来ない。
 そして宝箱は当然のようにランダム性が高い。
 狙って防具が出てくるとは思えない以上、やはりどうにかする為にはタルタロスの宝箱以外でどうにかするしかないだろう。

「防具、か。……まぁ、心当たりがない訳じゃないか……」
「え? 防具の心当たり、あるんですか?」

 俺と荒垣の側までやってきたゆかりが、防具云々という会話に喜びの混じった顔を浮かべる。
 普通に考えれば、動きやすいとはいえ普通の服装でタルタロスに挑むという事そのものが、半ば自殺行為に等しいのだから、その気持ちは分からないでもない。
 俺の場合は、混沌精霊だからシャドウの攻撃は殆ど意味はないんだが。
 ただ、それはあくまでもこの階層のシャドウだからだ。
 少なくても、昨日遭遇した死神辺りであれば、俺が無意識に展開している魔法障壁程度は容易に抜いてくるだろう。
 勿論、俺がそれに容易く命中するような事はないのだが。
 ともあれ、あの死神のような存在がいる以上、タルタロスの上層部にはもっと強力な攻撃力を持つシャドウがいる可能性というのは十分にある。
 そうである以上、武器はゲイ・ボルグがあるから問題ないとしても、防具の方はある程度用意した方がいいだろう。
 それと、マジックアイテムの類も、出来るならタルタロスの宝箱ではなく、どこかで買って入手出来るのであれば是非欲しい。

「防具を扱っているところに心当たりはあるし、そこを紹介してもいい。……ただし、そこを紹介した場合、お前達にとっては色々と不味い事になりかねないぞ?」
「は? それはどういう意味だ?」

 何故俺達にとって不味い事になるのか。
 そんな疑問の視線を向けると、荒垣は小さく溜息を吐いてから口を開く。

「俺達が活動している時に武器や防具を用意して貰っていた相手は、桐条グループの息が掛かっている相手だ」
「あー……なるほど」

 そこまで言われれば、最後まで聞かなくても荒垣が何を心配しているのかはすぐに分かった。……分かってしまった。
 俺達の事は、荒垣が気を遣って桐条グループの方に情報を流さないでいてくれている。
 それは、俺ではなくゆかりが桐条グループに対して色々と思うところがある為だ。
 だが、桐条グループと繋がりのある相手から武器や防具を売って? それとも譲ってか? ともあれ用意して貰えば、当然のように桐条グループに俺とゆかりの情報は流れるだろう。
 そうすれば、当然のように俺達の前に桐条グループの手の者が現れるのはほぼ確実だろう。
 そして接触してくるのは、恐らく……本当に恐らくだが、桐条美鶴と真田明彦の
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ