661部分:第五十一話 孫尚香、立ち上がるのことその十
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第五十一話 孫尚香、立ち上がるのことその十
「これを飲んでると」
「自然に」
「美味しいし」
「いやらしい気持ちにもなってきたかしら」
こんなことも言うのだった。
「不思議と」
「どうしてかわからないけれど」
それはというのだった。そしてだった。
飲んで食べながらだ。二人はこんなことも話した。
「大きくならなくても」
「そのままでも認めてもらえれば」
「どうなの?」
「それでいいんじゃいかなって」
「思いはじめました」
また馬岱に対して話すのだった。
「どうでしょうか、それは」
「小さいままでも。それを主張して肯定すれば」
「ううん、何のことかはわからないけれど」
しかしなのだった。馬岱はこう言うのだった。
「そうよね。小さくてもいいよね」
「はい、蒲公英ちゃんも同じですね」
「私達と」
「多分ね」
無意識でわかっている馬岱だった。
「それはね」
「そうなのだ。鈴々もそう思うのだ」
張飛も無意識からだった。
「小さくても別にいいのだ」
「私達それを認めてもらう為に」
「頑張ります」
軍師二人は言った。言い切った。
「きっと明るい未来が待っていますから」
「必ずですね」
「そうそう。人って目指せばね」
馬岱はここでまた言う。
「その目指すものになれるしね」
「手に入れることもできますし」
「だからこそ」
「誰かから聞いたのだ」
張飛もいる。ここでは四人は一つだった。
「希望は人といつも一緒にいてくれるのだ」
「はい、ですから」
「頑張りましょう」
「そうね。絶対にね」
こう四人で言い合う。そしてであった。
劉備がだ。その四人に言ってきた。
「あの、そろそろですよ」
「出発なのだ?」
「はい、いよいよ南蛮の都だそうです」
そうだとだ。四人に言うのだ。
「そこに」
「都って?」
馬岱はそれを聞いて目をしばたかせた。
「あの、街って南蛮にあるの?」
「というか人自体いないんですけれど」
「これまで」
軍師二人もそれを言う。
「何処もかしこも密林で」
「人すらも」
「そうなのだ。いるのは動物ばかりなのだ」
張飛も首を傾げさせながら話す。
「人なんていたのは」
「タムタムさんとチャムチャムさんの」
「お二人だけです」
「本当にいるのかしら」
馬岱はこうまで言う。
「ここに人なんて」
「いるよ」
「タムタム嘘吐かない」
その二人が答えてきた。
「だから安心していいよ」
「しかも孟獲いい奴」
タムタムはこうも言ってきた。
「何の心配もいらない」
「いい人なんですか」
孔明はそれを聞いて少し考える顔になった。そうしてだった。
そのうえでだ。こう話すのだった。
「それだと話は簡
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