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俺の涼風 ぼくと涼風
18. “絶対に負けない”
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るために……ゆきおに胸を張って会うために、絶対にこの男に負けない。私はお腹の上を這って蠢くノムラの手から逃れようと、必死に身をよじり、ノムラの魔の手から逃れ続けた。

「だったらさぁ……俺から離れる気にならないようにしてやるよ……涼風ッ!!!」

 だが、私は身体が拘束されている。両腕を後ろ手で結束バンドで拘束されている上体では、ノムラの両腕から満足に逃げることも出来ない。

「……ッんくッ」
「逃げてるつもりか……ほらほらァ」
「こン……ちきしょ……ッ!!」

 身をよじり続け、ボートの角まで来たが、気色悪いノムラの手を振り切ることが出来ない。次第にノムラの手が、私の身体を蹂躙しはじめた。お腹だけじゃなく、脇腹や太もも……私の身体のいたるところが……私の身体の、ゆきおすら触れてない部分が、ノムラに汚されていく。

「さすが俺の涼風だぁ……肌も綺麗で、触っていてキモチイイなぁ」
「ちきしょう……負けねぇ……あたいは……負けねぇ……ぞ……!!!」

 再び、目にくやし涙が滲んできた。ゆきおにしか許したくない所が、何も抵抗できずに汚されていく……負けたくない。こんな男に絶対負けたくない。だけど。

「んくっ……ちきしょ……ゆきお……ゆきお……ッ」
「来るわけないよなぁ……こんなところに……」

 抵抗したくても出来ない。私の全身はノムラを拒絶するが、その手段がない。必死に足をばたつかせるが、それが私に馬乗りになっているノムラに全く届かない。

「ゆきお……ゆきおぉ……」
「無理だなぁ……お前は、俺だけのものだよぉ」

 今、私の身体に覆いかぶさるように私を見下ろすノムラの顔が、ニチャリと音を立てて私をあざ笑う。悔しい。この男に私が汚される。私がゆきおと引き裂かれる。なのに抵抗出来ない。

 悔し涙が頬を伝う。私の肌を蹂躙するノムラの手に力が増した。セーラー服の裾を掴んで引き破り、私の胸元からお腹まで露出させ、下着が顕になった。ゆきおにすら見せたことのない私の下着が、この男に見られた。

「ちくしょぅ……ちく、しょう……ッ!!」
「ハァー……ハァー……フフ……キレイだ……涼風えぇぇぇ……」

 ノムラが私の顔を両の手の平でがっしりと固定し、見下ろした。そのおぞましい笑顔を見るだけで虫唾が走る。だけど絶対に目をそらさない。ノムラの目をギッと睨みつけ、ノムラに抵抗と拒絶の意志を叩きつける。

「もう諦めろぉ……お前は、俺のものなんだ」
「……」
「おとなしく、俺を受け入れろ……愛してるんだ……愛してるんだよ……お前を!!!」

 ノムラが気色悪い臭気を撒き散らしながら、私に愛の言葉を語る。その言葉に虫唾が走る。気持ち悪い。耳に嫌悪感しか沸かない。吐き気しか催さない。

 ふざけるな。お前な
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