お菓子な双子の物語~ヘンゼルside~(1)
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ここまでは原作での物語(アレンジ少々アリ)
これから始まる物語は 平和で楽しい余生を送った
ヘンゼルとグレーテルとは また別のヘンゼルとグレーテルのお話―
むかし むかし 親に捨てられた可哀想な兄妹がいました。
兄の名前はヘンゼル
妹の名前はグレーテル
とても仲の良い双子の兄妹でした。
暗くて怖い森に迷い込んだ二人は悪い魔女に捕まってしまいました。
魔女はヘンゼルを食べようとしました、ですが兄妹二人で協力し魔女を釜戸の中へ放り込み焼き殺すことに成功しました。
めでたし― めでたし―♪ ハッピーエンドとなるはずでした―
「殺りました兄さま、悪い魔女が死にました」
悪い魔女が死んでくれたことに喜ぶグレーテル。よかった彼女の笑顔をまた見れる、それだけで僕は救われたような気持ちになる。
「そうだねグレーテル…」
「兄さま…? お疲れなのですか」
「うん。安心したらどっと疲れが出たみたいだ」
「それは大変。大丈夫ですよ、兄さま。私が傍にいますから」
「…うん」
僕はグレーテルの暖かいぬくもりに抱かれ瞼を閉じようとした
『……魔女を焼殺するなんて怖い子供達ね』
「…どちらさまですか」
閉じかけていた瞼を開けるとそこには、赤い頭巾を被った少女が僕たちの前に仁王立ちしていた。その手には長い刃物が握りしめられている。
この少女はどこか…危険な気がする。彼女が着ている頭巾から鉛のような臭いがする。
「グレーテルッ」
この人は危険だとグレーテルに伝えようとした時すでに遅し
「………」
グレーテルの頭がなかった―
僕の大好きな グレーテルの笑顔がなかった―
あるのは胴体とスプリンクラーのように噴き出す血だった―
「ッ」
反射的に赤い頭巾を被った少女を睨み付けたけど
ゴロン
その時すでに僕の頭は床に転がっていた―
『これで二人。また新しい駒が揃った。
アハッ アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ♪』
最期に聞いたのは少女の狂った笑い声だっ
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