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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica3-Bマリアージュ事件〜Unidentified〜
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「アルファからのイプシロンと、スペア各機の技術進化を確認してみて、暗殺者の方にはプライソンの技術が何1つとして使われていなかったのよ」
「さらに言えば、暗殺者の機体に使われていた技術は、そのどれもがプライソンの技術以上。これらの状況を見て、暗殺者を開発した科学・技術者は、まず間違いなくプライソンより天才であると思うわ」
ウーノの言葉にシャルが「マジ・・・?」と呟いた。ドクターやプライソン以上の技術力を持つ者など想像も出来ない。ただ、なんとなくだが今回の事件の裏にフィヨルツェンが居るような気がした。なんのメリットがあるかは判らないが、“エグリゴリ”は必ず巨悪の側に居る。となれば今回もきっと・・・。
「そういうわけで今後も警戒を続けた方がいいと思う。平均出力でS+ランクの魔力なんて。最大発揮時は、今のルシル君やシャルちゃんのようなSSクラスと同等になるかもしれないから」
「ん。ありがとう、すずか。肝に銘じておくよ」
「今日はありがとう、すずか、ウーノ、ドゥーエ」
暗殺者についての情報はまた後日、纏めて提出してくれるとのことで、俺とシャルはすずか達に感謝を述べてスカラボを後にした。そしてその足で特騎隊のオフィスへと向かう。
「う〜ん・・・。今回の暗殺者は雑魚だったけど、これから現れるかも知れない連中はそれ以上の実力者ってわけね」
「だろうな。3年前、戦役時に護衛艦アンドレアルフスをバラバラにしたあの風系魔法の使い手。今日相手にしたあの男とはまた別人であることは判る」
今でもあの映像は忘れない。ああいった真似は俺やシャル、特騎隊のメンバーなら出来ることだから、大して驚くような事じゃない。だが正体不明の魔導師か騎士かが行ったことが問題だ。どこの誰かが判っていれば対策も打てるが、判らない内は何事も後手に回ざるを得ない。
「うん。同じ槍持ちだったけど、直接見てアイツとは違うって判ってたし。ま、遭遇したらどれだけ強かろうが全メンバーとっ捕まえるけど、ね♪」
シャルが右拳を突き出してきたから、「ああ」と俺は左拳を突き出してコツンと打ち合わせた。改めてオフィスへ向かおうとした時、コール音が俺たちの間に鳴り始めた。
「あや? 通信だ。しかも母様から。ルシル、先に行ってていいよ」
「別に急ぎじゃないし。終わるまで待っているよ」
「あはっ♪ そんな優しいルシルが大好き〜?」
抱きついて来ようとするシャルの両手から逃れつつ、「早く出ろ、切れるぞ」と注意すると、「おお、そうだった」ようやく通信に出た。
『あ、イリス〜♪ ママよ〜♪』
いつまでも若く見えるシャルの母・マリアンネさんが展開されたモニターに映る。彼女は俺にも気づき、『あら〜、ルシル君♪ 次はいつ泊まりに来るの〜♪』と
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