ペルソナ3
1797話
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はない。
……もっとも、それはあくまでも俺が本気で戦えばだ。
そう、それこそ周囲の被害とかを考えないで。
……あの死神を倒したのはいいが、その結果としてタルタロスが消滅してシャドウとか影時間に関係する情報が何も得られないまま……というのは、色々と不味い。
そうならない為には、何とか力を抑えたままで戦う必要があるんだが……さて、どうだろうな。
「アクセル?」
「ん? ああ、悪い。あの死神について考えていた。今度遭遇したら、どうやって倒すべきかってな」
「……あの死神を倒すって考えられるのが、アクセルらしいわよね。私は一目見ただけでどうしようもない相手だと思ったけど」
「ゆかりの場合は、戦いそのものに慣れてないからな。その辺りは仕方がない」
「何よ、じゃあアクセルは戦いに慣れてるの?」
「そうだな。前にも言ったと思うけど、俺の場合は色々な世界に行ってるから、色んな相手と戦ってもいる。例えば……幾つもの世界を滅ぼしてきた邪神とか、始まりの魔法使いとして異界を生み出した魔法使いとか、遙か古代に滅んだ文明から神として崇められていた宇宙生物とか……1人の人間にも関わらず、底知れぬ威圧感を持つ敵とか。それはもう、様々な相手とな」
そんな中でも、一番の強敵というのが邪神とかそういうのではなく、1人の人間……シュウだというのが、実は人間の可能性というのを示しているのかもしれないな。
「……どんな人生を歩んできたのよ、あんたは」
溜息を吐きながらも、俺の魔法とか持っている武器とかを見れば、それを否定出来ないと考えたのか、それ以上は何も言わなかった。
「ま、男は謎が多い方がいいだろ?」
「アクセルの場合、謎が多すぎるのよ」
「そうか? まぁ、それはともかくとしてだ。部屋で荒垣が待ってるし、そろそろ行くぞ」
その言葉にゆかりが頷き、俺達はそのまま影に沈んでいき……
「うおっ!」
部屋の中にゆかりと共に姿を現した瞬間、荒垣の口から驚愕の声が漏れる。
まぁ、影に沈んでいくところを見ていたら、今度は影から俺達が出てくるところを見たのだ。
普通なら……いや、多少普通ではなくても、驚くのは当然だろう。
それでもさすが荒垣と言うべきか、驚いたのは一瞬で、すぐに動揺を沈めて口を開く。
「遅かったな」
「悪いな、ちょっと死神についてゆかりと話してたんだよ。……さて、それじゃあ……」
行くか。
そう言うよりも前に、荒垣が口を開く。
「待て」
そう告げると、懐から拳銃のような物を取り出す。
ただし、微妙に装飾が入っている辺り、本物の拳銃には見えない。
そこまで考え、その拳銃に見える物が何なのかを理解する。
荒垣が言っていた、召喚器なのだろうと。
実際、次の
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