(原作)ヘンゼルとグレーテル(アレンジ少々アリ)C
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
は沢山の人々は押し寄せました
『人喰い領主からの生還! おめでとうございます』
『さぞ怖い思いをしたでしょう』
同情、憐みの言葉をかけられます。でも全然心に響いてきません。だって彼らが見ているのは、人気者のパンダなのだから
人気物を見たい その人気にあやかりたい ただの欲望まみれの人種
「本当に怖かったです。継母さんに森に捨てられた時は」
『え?』
「そうだねグレーテル。何日も歩き続けたのに中々家に帰れなくて、いつ森の獣に食べられるんじゃないかって怖かった」
『森の獣に食べられそうになった…?』
今回の経験で大きく成長したヘンゼルとグレーテル。もう転んでもただじゃ起き上がりません
数日後…
コンコン
「はぁい、どちらさま?」
『ちょっといいかな? 僕、お母さんいる?』
ヘンゼルとグレーテルの家に兵士達がやってきました
なんでもこの継母が人喰い領主に子供達を売った罪で捕らえに来たとかなんとか
継母は『そんなことしてない!』と泣き叫びましたが、兵士達は聞く耳持たずそのまま連れて行ってしまいました
兵士に連れてゆかれる継母の背中を見ながら
「変なの。ねぇお兄さま
継母さんは私達を売ったりしてないのに、何故捕まったのかしら?」
とグレーテルが言うとヘンゼルはニヤリと笑いながら
「さぁね。
今密告が流行ってるから誰かに恨みでも買われたんじゃないの?」
平然と言うのでした――
END
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ