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やはり俺がネイバーと戦うのは間違っているのだろうか
9.こんなことに必殺技を使うのは間違っている
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何に見えるんだ?」
そういい、俺はサーブのポジションに着き、構える。
そして、雪ノ下からもらったボールを握る。雪ノ下からもらったボールを!ヒス的には大事なので二回言いました!
よし、あれでいこう。
俺はトスを上げる。
膝で溜めを作り。
体重をすべて左膝に預ける。
そして、ラケットを上に振り上げるように振り抜く。すると上に振り上げられたラケットは自然に遠心力で体に巻き付くように振られる。
パァン!という良い音が鳴る。刹那、打たれたボールは葉山の後ろの壁にバウンドをした。
『え?』
「なっ!」
ボーダー組以外の奴らは驚いていたが、それボーダー組はまあだろうな。と言う顔をしていた。
「戸塚、コール」
「っ!9-3っ!!」
ギャラリーは唖然としていたがただの速くて見えない速球だ。
種を明かせば簡単だ。打つ瞬間にラケット越にボールへ秋水を使っただけだ。全体重がたまに乗っかっただけだ。簡単だろ?
さらにもう一発かます。今度も反応できていなかった。
「10-3!」
さらにもう一発。
「11-3!」
これでマッチポイント。総司の要望どうり、すべてサービスエースだ。
「雪乃は『冗談は言っても虚言は吐かない』が座右の銘の一つだからな」
こいつでラストだ。
この桜吹雪、散らせるもんなら─────散らしてみやがれ!
「ゲームセット!ウォンバイ比企谷・雪ノ下ペア!12-3!」
「今日はすまなかったな、戸塚」
「ううん。大丈夫だよ。それよりも比企谷君のサーブすごいね!」
「うむ!さすがは噂の比企谷拳法であるな!」
いい加減そのダサい名前変えようぜ。誰かさ、いないの?
「お疲れ様、比企谷君」
「大丈夫だったか?雪ノ下」
「ええ、何とかね。それよりも急いで戻りましょう。着替えてる間に授業が始まってしまうわ」
おっとやべ。あいつらはいなくなったし明日からはしっかり練習だな。
「───比企谷君」
「ん?なんだよ」
みんなが校舎に向かってるところ俺だけ呼び止められた。
「……………あ、ありがとう。礼を言うわ」
「ま、仲間だからな」
(おーい。お二人さーん。二人だけの空間作ってないで急がないとほんとに遅刻しますよ)
おっと、総司がご立腹だ。俺は雪ノ下の手をつかみ駆け足であいつ等を追いかけた。
これからも、俺らの非日常な青春ラブコメは混沌を極めていく。
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