第3章 リーザス陥落
第100話 救出
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場面はランス達に移行する。
ランス達はかなみの案内の元、地下からリーザス城内部へと向かっていた。
「おいかなみ。さっさと案内しろ」
「判ってるわよっ!」
一応 最短コースを進んでいるんだが、勿論ランスのちゃちゃは入る。
かなみは もうランスと結構長い付き合いだと言っていい。それと同時にユーリともとても長く感じる。(前者は かなみにとって ほんっとどうでも良いが後者に関しては嬉しく感じる、と言うのは当然の事である)
ランスをあしらう様にする術もそろそろ学んできていたのだが、今は出来なかった。
かなみの頭の中はリアの事でいっぱいだからだ。だから……平常心ではいられないから。
『リアの事は きっと大丈夫』
その皆の言葉を、ユーリの言葉を信じてただただ進み続けていた。
「かなみさん。この道、ヘルマンの人達は知っているんでしょうか……?」
「一応、隠されてる道だから……。大丈夫だって思う。……多分、だけど」
リーザスの中でも 中枢の人物しかしらない秘密の抜け道ではあるが 絶対の自信はない。ヘルマン側が虱潰しに探したともなれば……100%とは言えないんだ。だから かなみは言葉を濁す。すると それに反応するのが当然ランスだ。
「全く何をアホな事を言ってるんだ。シィル! それにへっぽこ忍者」
「ひんひん……」
「うっさいわね!!」
シィルを拳骨して、かなみには へっぽこ呼ばわりだ。
だが、今回はランスの意見は 数少ないまともなものだった。
「アレだけ騒いだんだ。つまりは上に大量に集まっている筈だろうが。多少ヘルマンの雑魚が集まった所で、オレ様がずばーっと斬って終わりだ。つまりどっちでもいい。上よりはマシ。それだけ考えてれば良いだろ。だからちゃっちゃと城に行くぞ」
湿った足場を踏みしめつつ、道を進んでいる間に何度も聞こえる。コンタートルやデカントであろう咆哮。それらの大型モンスターが暴れている影響であろう地響きが続いていたのだ。
そして 地上では。
「鋼飛車、横歩取り!!」
バレスの暗器の1つである懐に忍び込ませていた鋼の駒を矢の様に飛ばし、ヘルマン兵の眉間に叩きこんだ。
「ぐぁぁっ!!」
頭から血飛沫が噴き出した後。
「やぁっ!!」
「フッ!!」
ハウレーン、そしてメナドの剣撃が飛ぶ。
ヘルマン兵は、瞬く間に崩れ落ち動かなくなった。
「ふむ。ここら一帯の制圧は完了じゃ。……それにしても トーマがこちら側につくとは……。長生きはしてみるものじゃな」
バレスは先ほどの事を思
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