暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第100話 救出
[1/13]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話

 場面はランス達に移行する。


 ランス達はかなみの案内の元、地下からリーザス城内部へと向かっていた。

「おいかなみ。さっさと案内しろ」
「判ってるわよっ!」

 一応 最短コースを進んでいるんだが、勿論ランスのちゃちゃは入る。
 かなみは もうランスと結構長い付き合いだと言っていい。それと同時にユーリともとても長く感じる。(前者(ランス)は かなみにとって ほんっとどうでも良いが後者(ユーリ)に関しては嬉しく感じる、と言うのは当然の事である)

 ランスをあしらう様にする術もそろそろ学んできていたのだが、今は出来なかった。
 かなみの頭の中はリアの事でいっぱいだからだ。だから……平常心ではいられないから。

『リアの事は きっと大丈夫』

 その皆の言葉を、ユーリの言葉を信じてただただ進み続けていた。

「かなみさん。この道、ヘルマンの人達は知っているんでしょうか……?」
「一応、隠されてる道だから……。大丈夫だって思う。……多分、だけど」

 リーザスの中でも 中枢の人物しかしらない秘密の抜け道ではあるが 絶対の自信はない。ヘルマン側が虱潰しに探したともなれば……100%とは言えないんだ。だから かなみは言葉を濁す。すると それに反応するのが当然ランスだ。

「全く何をアホな事を言ってるんだ。シィル! それにへっぽこ忍者」
「ひんひん……」
「うっさいわね!!」

 シィルを拳骨して、かなみには へっぽこ呼ばわりだ。

 だが、今回はランスの意見は 数少ないまともなものだった。

「アレだけ騒いだんだ。つまりは上に大量に集まっている筈だろうが。多少ヘルマンの雑魚が集まった所で、オレ様がずばーっと斬って終わりだ。つまりどっちでもいい。上よりはマシ。それだけ考えてれば良いだろ。だからちゃっちゃと城に行くぞ」

 湿った足場を踏みしめつつ、道を進んでいる間に何度も聞こえる。コンタートルやデカントであろう咆哮。それらの大型モンスターが暴れている影響であろう地響きが続いていたのだ。

























 そして 地上では。

「鋼飛車、横歩取り!!」

 バレスの暗器の1つである懐に忍び込ませていた鋼の駒を矢の様に飛ばし、ヘルマン兵の眉間に叩きこんだ。

「ぐぁぁっ!!」

 頭から血飛沫が噴き出した後。

「やぁっ!!」
「フッ!!」

 ハウレーン、そしてメナドの剣撃が飛ぶ。
 ヘルマン兵は、瞬く間に崩れ落ち動かなくなった。

「ふむ。ここら一帯の制圧は完了じゃ。……それにしても トーマがこちら側につくとは……。長生きはしてみるものじゃな」

 バレスは先ほどの事を思
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ