第3章 リーザス陥落
第100話 救出
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ちゃうのも本末転倒だし」
「はい。工場長。了解しました。そのように舞台には伝えておきます」
「………………」
マリアは、ちらりと視線を変えた。それは 王城の方向。
「……工場長? 王城の方が気になりますか?」
「へっ!?」
「いえ、王城の方と言うよりは……」
「い、いやいや! 別に。ランスなんか大丈夫でしょ! 何だかんだでなんとかしちゃうだろうし!」
「(名前はまだ出してないんですけどね……)」
「(盲目……)」
はぁ、とため息を吐くカスミと志津香。だけど、志津香。貴方は他人の事言えません。と言わんばかりにカスミは 志津香の方を見た。
「……それは志津香さんにも言える事ですけどね」
「……うるさいわね」
否定もせず、ただただ進撃を開始する。
「でもマリア。止めときなさいよ。あんな馬鹿……」
「な、なんのこと? あははは…… あ、でも私は止めときなさい〜とか言わないからね!? 志津香っ!」
「………ふんっ」
仕返し、と言わんばかりに言い返すマリア。志津香は 自分自身でも少なからず自覚があったんだろう。ミリやロゼに色々と言われてて それとなく2人から離れてきてたから。
「駄目ですかねーー! トマトも行くですかねっ!!」
「志津香……、私も、私も! よーやく出てこれたんだからっ!!」
トマトとラン、参戦決定! と言うか本当に2人も頑張ってくれてる。なのに少々出番が……アレなのは仕方ない。うん。
「ほんっとに報酬たんまりと貰わないといけないわよねー。ここまでの仕事ギルドでもないわよ」
「……ってか、何で私達まで……。普通にリーザス観光してただけなのに」
「良いじゃん良いじゃんアテンちゃんっ♪ もっと頑張っちゃおうよー! これも旅の醍醐味だよー? 旅は道連れーってねー?」
ネカイ、アテン、ジュリアと どんどんと……。そう、つまりは 人が多くなってきたから。と言う事だけ。不遇な扱いは堪忍してもらうしかないのである。でも、しっかりと陰ながら戦ってくれてるのはここに明言しておこう。彼女たちの活躍があってこそ、とも言って良いのだから。
「アンタたち! 少しは緊張感もってやりなさい! まだ敵モンスターだって多いんだから!!」
志津香の激が飛ぶ。
「むむ! 確かにまだ多いですかね……。でも、トマトはユーリさんと合流を果たすまでは負けられないですかねっ! 止まってられないですかねーー!!」
自分の身体……程はないが大きな剣を平気で振り回しながら突っ込むトマト。
「トマトさん! わたしも行きますっ!!」
まだまだ危なっかしいと言う事で しっかりとランがフォローをする。
「はぁ……、行くしかないのよね。戻るにしてもあのモンスターが絶対邪
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