暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第100話 救出
[7/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ちゃうのも本末転倒だし」
「はい。工場長。了解しました。そのように舞台には伝えておきます」
「………………」

 マリアは、ちらりと視線を変えた。それは 王城の方向。

「……工場長? 王城の方が気になりますか?」
「へっ!?」
「いえ、王城の方と言うよりは……」
「い、いやいや! 別に。ランスなんか大丈夫でしょ! 何だかんだでなんとかしちゃうだろうし!」
「(名前はまだ出してないんですけどね……)」
「(盲目……)」

 はぁ、とため息を吐くカスミと志津香。だけど、志津香。貴方は他人の事言えません。と言わんばかりにカスミは 志津香の方を見た。

「……それは志津香さんにも言える事ですけどね」
「……うるさいわね」

 否定もせず、ただただ進撃を開始する。

「でもマリア。止めときなさいよ。あんな馬鹿……」
「な、なんのこと? あははは…… あ、でも私は止めときなさい〜とか言わないからね!? 志津香っ!」
「………ふんっ」

 仕返し、と言わんばかりに言い返すマリア。志津香は 自分自身でも少なからず自覚があったんだろう。ミリやロゼに色々と言われてて それとなく2人から離れてきてたから。

「駄目ですかねーー! トマトも行くですかねっ!!」
「志津香……、私も、私も! よーやく出てこれたんだからっ!!」

 トマトとラン、参戦決定! と言うか本当に2人も頑張ってくれてる。なのに少々出番が……アレなのは仕方ない。うん。

「ほんっとに報酬たんまりと貰わないといけないわよねー。ここまでの仕事ギルドでもないわよ」
「……ってか、何で私達まで……。普通にリーザス観光してただけなのに」
「良いじゃん良いじゃんアテンちゃんっ♪ もっと頑張っちゃおうよー! これも旅の醍醐味だよー? 旅は道連れーってねー?」

 ネカイ、アテン、ジュリアと どんどんと……。そう、つまりは 人が多くなってきたから。と言う事だけ。不遇な扱いは堪忍してもらうしかないのである。でも、しっかりと陰ながら戦ってくれてるのはここに明言しておこう。彼女たちの活躍があってこそ、とも言って良いのだから。

「アンタたち! 少しは緊張感もってやりなさい! まだ敵モンスターだって多いんだから!!」

 志津香の激が飛ぶ。

「むむ! 確かにまだ多いですかね……。でも、トマトはユーリさんと合流を果たすまでは負けられないですかねっ! 止まってられないですかねーー!!」

 自分の身体……程はないが大きな剣を平気で振り回しながら突っ込むトマト。

「トマトさん! わたしも行きますっ!!」

 まだまだ危なっかしいと言う事で しっかりとランがフォローをする。

「はぁ……、行くしかないのよね。戻るにしてもあのモンスターが絶対邪
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ